横浜市青葉区
薄日の射す曇り空に少し冷たい風が吹く。
秋色濃くなりつつある9月下旬の休日を迎えている。
今週に入って兄に異変が起きた。
二日間(木、金)、急遽、会社を休んで奔走し兄を神奈川県郊外の
新たな病院へ入院させてきた。
以下、プロセスを簡略化して書いてみる。
●22日(月曜日)夜、兄が彼の住むアパートの玄関付近で
倒れているところを住人が発見して119番通報。
駆け付けた救急隊員が意識、脈拍から深刻な事態では
ないと判断。
いちおう家族に知らせるべく私に電話連絡を下さった。
●一晩明けた翌23日(火曜日)の朝、兄に様子を確認するため
電話をした。兄には前夜の記憶がまったくないことがわかった。
●25日(木曜日)早朝、兄が大田区久が原付近で雨のなか
倒れているところを警察官が対応。
田園調布中央病院へ搬送。
家族(私)へ迎えに来るよう要請の電話が入り、会社へ向かうため
バスに乗っていた私は、行先を病院へ変更して急行した。
兄に面会していきさつを尋ねたが、記憶が定かでない。
病院医師の診察では大事には至らないだろうとのことなので
兄をタクシーに乗せて一緒にアパートへ連れ戻した。
兄からのヒアリングから判断して、25日早朝の一件は
前夜から自宅に戻ることができず、大田区を徘徊していた
可能性が高いことがわかった。
これら一連の事実から私は兄の現実認知能力がかなり
落ちていると判断した。
放置すると再び繰り返す可能性が高い。
大田区の福祉職員、兄が通う豊島区の生活トレーニング施設と
相談して入院を決め、昨日、新たな病院へ送り込んできた。
しばらく落ち着いていた兄が新たなステージへ進んだことになる。
しかし、改善可能性もないわけではない。
新たな環境で専門医師・スタッフの診断を待っている。
最低ひと月はかかるだろう。