2016年12月9日金曜日

世界が変わった年 2016年    2016.12.9

六本木




朝起きて部屋のカーテンを開ける。
その時点では外はまだ薄暗い。
食事を食べながら新聞を読んでいるうちに夜が明けてくる。
今朝も空が明るく、太陽の光が見える。
晴れた日は天からのご褒美である。


2001年の米国同時多発テロをきっかけに世界情勢は変わった。
2008年の米国発金融危機(リーマンショック)もその後の世界を変えた。
日本では2011年の東日本大震災が人々の考え方を変えた。
まもなく終わる2016年も、世界の変化が目に見える形で現れた年として世界史に記録されることは間違いないだろう。


6月の Brexit はドイツ主導のユーロ拡大思想が行き詰ったことを端的に現した。
「元の方が良いのではないか」と考える人の数が、ユーロ内の先進国で増えてきている現れだ。
来年はオランダ、イタリア、フランスで総選挙や大統領選挙が行われる。
その結果は欧州の未来にとってきわめて重い。


11月の米国大統領選挙結果を受けて、米国は経済政策と対外政策を変えていく。
国内の雇用を最重視し、大企業がメキシコへ簡単には移転できないように次期大統領はさっそく着手している。
これは経済合理性に基づく企業行動を政治が制限するということである。
国民を幸せにしない企業行動は、いかに経済合理性があろうとも制限するという考え方には理があると思う。


日本にとって重要な変化も数件あった。
日銀の部分的マイナス金利導入、舛添都知事の辞任と小池新知事の誕生、憲法改正発議可能な与党の誕生など。
来週のプーチン大統領来日が大きな変化をもたらすか。
日ロ両国の平和と両国民の幸せに寄与する歴史的変化を静かに期待している。
情勢は甘くないことは知っている。