2017年1月10日火曜日

進むキャッシュレス  2017.1.10

横浜港





正月明けに神社の賽銭を白装束の銀行員が数えるテレビ映像が毎年必ず映される。
この光景もそう遠くない将来、見られなくなるのではないか。
先週のWBS(ワールド・ビジネス・サテライト:テレ東)を観てそう思った。


わが国のキャッシュレス決済比率は現在19%である。(2015年:経産省)
ところが世界の状況ははるかに進んでいる。
韓国 54%、中国 55%、米国 41%であり、さらにスウェーデンになると98%が電子決済で貨幣はほとんど使わない。 
貨幣が使えない店が少なくないのだ。
これは知らなかったし、驚きだった。
私は遅れている。


スウェーデンでは銀行6社が共同で運営する swish というスマホアプリでの決済が普及している。
スマホから相手の電話番号などをキーに、銀行口座を介して支払いが行われる仕組みだ。
クレジットカードと swish が露天商あたりでも使えるので、現金が必要ない。
教会の寄付もクレジットカードの差込口を持つ機械で行っている。


現金支払いは払う方も受け取る方も数える手間がかかる。
今より電子マネーが普及すれば、コンビニ強盗もなくなるだろう。
国としても商取引の詳細が透明化され、税の捕捉率を向上できる。


最近、わが家でも買い物のキャッシュレス化が著しい。
スーパーの買い物はほぼすべてクレジットカードで行うようになった。
少額の購入でも”チリ積(つも)”でポイントがたまるし、おつりの小銭がジャラジャラしないのがありがたい。


日本でもキャッシュレスが今後、急速に進むことは間違いない。
とはいえ、今の高齢者はおそらく現金を使い続けることだろう。
お年寄りは新たな仕組みへの対応が難しい。
私も「必要ないから」と粋がってガラケーを愛用しているが、スマホでなければ支払いができなくなる時も近いと確信した。
世の中の動きに対応していかなければ生きるのが不自由になる。