2014年5月26日月曜日

うらやましきはARM社     2014.5.26

渋谷駅前




GR も良く映るが Nikon 1 もとてもきれいに映る。
昨晩、渋谷駅前で撮ってみてそう思った。
さすがは Nikon である。



先週、中国最新情報を知る目的で週刊ダイヤモンドを購入した。
中国情報はそれなりに参考になったが、私の興味をいちばん
かきたてた記事は「スマホを席巻 英ARM半導体」である。



詳細は営業妨害になるので控えるが、半導体の世界で
英国の企業 ARM社が幅をきかせているらしい。
私にとってはノーマーク。
ARM社の存在をまったく知らなかった。



スマホなど電子機器に組み込む半導体の多くが、ARM社から
ライセンスを受けたメーカーが生産しており、そのシェアがかなり高い。
スマホ半導体の世界シェアが90%、というから驚異的である。
半導体の覇者はインテルだがそれはパソコンに限った話で
スマホはARMが圧倒的シェアを持つ。
さらにタブレット・ノートPCでも50%のシェアがあるというから
インテルもまっ青だ。
尻に火がついていることだろう。



大事なことはARM社自体が半導体を生産していないことである。
ARM社の提供する設計図を使用して、半導体メーカーが生産して
いるのである。
ARM社は提供先メーカーからライセンス料を受け取り、さらに
半導体売上個数 × 4.7円(平均)のロイヤリティ収入も受け取る。
メーカー側は開発にかかるコストを削減できるメリットがあるから
喜んでARM社と契約するという。



ビジネスにはおいしいビジネスとそうではないビジネスがある。
これは現実。
ほとんどの場合は後者に属し、より多く生産しより多く販売して稼ぐ
という労働集約型のものだ。
iPhone のようなヒット商品を出せれば別だが、簡単にはいかない。
「ひたすら」、「コツコツ」、「力まかせ」だ。
それはそれで尊いがちょっと息苦しい。



ライセンス商売、著作権商売は当たれば莫大な富をもたらす。
Windows、Officeで当てた Microsoft 、ひと頃の任天堂がその典型だ。
ARM社の素晴らしいところはライセンス収入 + ロイヤリティ収入の
金脈を掘り当てた点である。
出来高に応じて支払われるロイヤリティは、なんと魅力的なことか。



儲かる企業、事業はこうした知的財産で稼いでいる。
ちなみに知的財産を IP(Intellectual Property)と呼ぶ。
この言葉は覚えておいたほうがよいと思う。