2017年2月1日水曜日

表参道  2017.2.1

表参道




時がたってしまうことを忘れてしまいたい時がある。
すべてのものが何もかも移り変わってはいるものの、何となく意地を張り通して逆らってみたくなる時がある。
そんなとき僕はバーボンを抱いている。


このセンテンスを読んでパクリだとわかる人は拓郎ファンである。
「ペニーレーンでバーボン」の歌詞だ。
この曲は Apple Music には登録されていない。
アルバム「今はまだ人生を語らず」はアップされているが、オープニングソングのこの曲がカットされている。
歌詞に差別用語が含まれていることが理由のようだ。


聴きたくても聴けないと、無性に聴きたくなるものである。
iTunes のストア、つまり有償ダウンロードサイトにつま恋コンサート(2006年9月)のライブ盤はアップされている。
しかし、私が聴きたいのはそれではない。
アルバム「今はまだ人生を語らず」の1曲目の、レコード針を下ろしたら流れてくるあの軽快なサウンドと声を聴きたいのである。


このサイトで何度となく書いていると思うが、「ペニーレーンでバーボン」は大学一年の冬の思い出と直結した歌である。
必ずしも納得していなかった大学生活。
日々モヤモヤしたものを感じながら送っていた。
よく通った雀荘で、先輩がこのアルバムのことを絶賛していたことを今も忘れない。
あれは、共感できる人を見つけた歓びだったと今になって思う。