2017年5月17日水曜日

働き方改革  2017.5.17

深い森(生田緑地)




梅、桜、ツツジと続いた花の季節も終わった。


アヤメを見かけることもあるが、場所が限定的だ。
あちらこちらで見るというまではいかない。
これから梅雨にかけてはアジサイが広い地域で見られると思う。


”働き方改革”という言葉を耳にすることが多くなった。
経済界でときどき起きる流行のようなものである。
25年前には”時短”がもてはやされた。
”情報セキュリティ”、”クールビズ”、”企業価値向上”、”セクハラ”、”コンプライアンス”・・・
過去にたくさんあった。


働き方改革自体は好ましいことだと思う。
長時間、職場に滞在することを良しとする文化が日本の企業社会にはあるからだ。
横浜勤務時代のこと。
就業時間を過ぎ、業務が終わったので机を片付けて帰宅しようとしたら、上長が飛んできて「まだ、帰るのは早い」と制止された経験がある。


かなり前のこと。
若い社員たちを集めて会社の未来像を具申させる試みが行われた。
こうした社員参加のディスカッションは珍しいことではないだろう。
半年くらいにわたって定期的な会合が行われた後、最終的に会社幹部へ提案する場が持たれた。
提案発表では、発表者たちから「今日、発表するにあたり、徹夜になりました」という前置きが続出した。


この”徹夜”発言こそ、日本の企業文化を象徴していたと私は今でも信じて疑わない。
長時間かけることが美徳なのである。
働き方改革でこの価値観が変化するのであれば大賛成だ。