一昨日、ソニーの決算発表が行われた。(5月23日)
日本を代表する企業の現状はどうなのか、ここできちんと知っておこうと思った。
私より年齢が上の人は、ソニーが日本企業であることをきっと誇りに思ったことがあるはずだ。
古くはテープレコーダー、トランジスタラジオ、トリニトロンカラーテレビ、ベータマックス、ベータカムなど、独自性の高い商品を次々に開発した。
理工系学生にとって憧れの就職先でもあった。
私がソニーと聞いて思い浮かべるのは Walkman 、CBSソニー、MD、Blu-ray 、FeliCa あたりである。
最近ではデジカメのセンサー。
多くのデジカメにはソニー製が組み込まれている。
私より下の世代が思い浮かべるソニーとは、おそらくゲームなのだろう。
前置きが長くなった。長い話と長い文章は嫌われる。
総売上 7兆6千億円
純利益 2,887億円
これが2016年度の実績である。
キヤノンの業績と比較して規模感をつかんでほしい。
◆キヤノン 2016年度◆
総売上 3兆4千億円
純利益 1,500億円
今のソニーは柱となる事業を複数持っている。
家電や Walkman のイメージは捨てなければならない。
各事業の売上は以下の通り。
ゲーム&ネットワークサービス 1兆6,498億円
金融 1兆 875億円
ホームエンターテインメント&サウンド 1兆 390億円
映画 9,031億円
半導体 7,731億円
モバイルコミュニケーション 7,591億円
音楽 6,477億円
イメージング・プロダクツ&ソリューション 5,796億円
ちなみに金融とはソニー生命である。
ここが純利益の57%を稼ぎ出している。
やはり保険は儲かる。
かつて家電事業と称していたカテゴリーは、現在のホームエンターテインメント&サウンドにあたる。
ここを残しながらもソニーは大きく変貌したのだ。
かつて家電事業と称していたカテゴリーは、現在のホームエンターテインメント&サウンドにあたる。
ここを残しながらもソニーは大きく変貌したのだ。