2017年5月25日木曜日

ソニーの決算発表  2017.5.25

渋谷駅



一昨日、ソニーの決算発表が行われた。(5月23日)


日本を代表する企業の現状はどうなのか、ここできちんと知っておこうと思った。
私より年齢が上の人は、ソニーが日本企業であることをきっと誇りに思ったことがあるはずだ。
古くはテープレコーダー、トランジスタラジオ、トリニトロンカラーテレビ、ベータマックス、ベータカムなど、独自性の高い商品を次々に開発した。
理工系学生にとって憧れの就職先でもあった。


私がソニーと聞いて思い浮かべるのは Walkman 、CBSソニー、MD、Blu-ray 、FeliCa あたりである。
最近ではデジカメのセンサー。
多くのデジカメにはソニー製が組み込まれている。
私より下の世代が思い浮かべるソニーとは、おそらくゲームなのだろう。


前置きが長くなった。長い話と長い文章は嫌われる。

◆ソニー 2016年度◆
        総売上    7兆6千億円
        純利益   2,887億円

これが2016年度の実績である。
キヤノンの業績と比較して規模感をつかんでほしい。

◆キヤノン 2016年度◆
        総売上    3兆4千億円
        純利益   1,500億円


今のソニーは柱となる事業を複数持っている。
家電や Walkman のイメージは捨てなければならない。
各事業の売上は以下の通り。


ゲーム&ネットワークサービス   1兆6,498億円
金融              1兆   875億円
ホームエンターテインメント&サウンド                    1兆   390億円
映画                9,031億円
半導体                                                 7,731億円
モバイルコミュニケーション           7,591億円
音楽                                                    6,477億円
イメージング・プロダクツ&ソリューション                5,796億円

ちなみに金融とはソニー生命である。
ここが純利益の57%を稼ぎ出している。
やはり保険は儲かる。

かつて家電事業と称していたカテゴリーは、現在のホームエンターテインメント&サウンドにあたる。
ここを残しながらもソニーは大きく変貌したのだ。