【訃報】佐田の山 2017.5.2
知人の招きで軽井沢を訪れた。
この地に来るのは久しぶりである。
若葉、若草が陽光を反射し美しく輝いている。
気温はまだ低いが、高原にも春が来たことを実感した。
というのは真っ赤なウソである。
写真は生田緑地のなかの、ホタルの里というスポットに向かう遊歩道だ。
つまり神奈川県川崎市での風景写真である。(多摩区)
ここを歩くと、本気で軽井沢か八ヶ岳あたりにいるような錯覚に陥る。
都会のアスファルトは人間が創作したものであり、もともと関東はいたるところがこんな姿だったのだと思い知らされる。
第50代横綱・佐田の山(市川晋松氏)が亡くなった。
享年79。
このところ氏の動静が報道されることはなく、どうしておられるのか気にはなっていた。
今朝、新聞を開いて訃報を知った次第である。
ご冥福を祈りたい。
佐田の山が活躍したのは、私が小学校高学年および中学生の頃である。
大鵬、柏戸が衰えをみせてきた頃、ぐんぐんと力を付け横綱を張った。
突っ張りで相手の身体を起こし、そのあとのはたきこみをタイミング良く決めて勝つ相撲が印象に残っている。
身体はそれほど大きくなかったが、技に優れた力士だった。
中学生の頃に活躍した方々が、少しづつこの世を去っていくのを知るのは寂しいものだ。
皆、順番である。
毎日を大切に、心を込めて生きなければ、と訃報に接するたびに思う。