つつじの花(生田緑地:川崎市多摩区) 撮影:4月7日
安倍総理は緊急事態宣言で「人との接触機会8割減」を訴えた。
これは専門家会議委員の西浦博氏(北海道大学教授)の試算に基づいている。
ドイツ並みに1人の感染者が2.5人に感染させる前提で、感染を減少に転じさせるには接触8割減が必要だという。
こうした試算に基づく提言こそ、まさに専門家の役割である。
「なるべく接触機会を減らしてください」という表現だったとしたらどうだろう。
一人ひとりの「なるべく」の基準が異なるので、削減行動は主観的・感覚的なものになり効果を期待しづらい。
8割減といわれれば、削減行動を8割ぴったりではなくともそれなりに近い姿へ導くことができる。
考えてみれば、私たちのまわりに「なるべく」は数多く存在する。
それは必ずしも悪いことではないが、ここぞという時には具体的に提示することが必要に思う。