横浜市青葉区 撮影:7月12日
ボクシングは危険、かつ残酷な競技だと頭ではわかっている。 だが、小学生の頃から素晴らしいファイトを観ているので、今でも観るのは好きだ。
ファイティング原田、海老原、藤猛、西城正三、小林弘、輪島、具志堅・・・。 キラ星のようなボクサーがいて心ときめいた。 辰吉はアリの真似をするくせに、それでいて打たれるので最後まで好きになれなかった。 規律を守り真摯に戦うボクサーが私の好みだ。
「地上最強の男 世界ヘビー級チャンピオン列伝」(新潮社 百田尚樹著)を読了した。 古くはジャック・ジョンソン、ジョー・ルイス、ロッキー・マルシアノ。 そして、モハメド・アリ、ジョー・フレイザー、ジョージ・フォアマンらが取り上げられている。 ヘビー級チャンピオンを巡るボクシング史を綴るとともに、米国の黒人差別闘争をリアルに書き上げている。
モハメド・アリは徴兵拒否でタイトル剥奪、そしてカムバックしてチャンピオン・ジョー・フレイザーへのタイトル挑戦を果たした。(アリの判定負け) 当時中学3年だったが、あのドキドキ感は忘れない。 強いフレイザーがジョージ・フォアマンに吹っ飛ばされたのにも度肝を抜かれた。 高校2年。 学校から蒲田の自宅に帰る途中、秋葉原の電器屋のテレビで観た。 そして、アリがフォアマンに挑戦し、まさかの逆転KOを果たす・・・。
この時代の興奮も読み進むうちによみがえる。 ボクシング好きにお薦めする1冊である。
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