送り火
先日、通勤バスのなかで”悪い自分”が現れたことを書いた。
今日の昼マック。
その際に再び”悪い自分”になってしまった。
レジカウンターに並んだ時のことである。
私の前には70代後半とおぼしき男性高齢者が並んでいた。
「この人、オーダーに時間がかかるぞ、きっと」と確信した。
そして彼の順番が来た。
何やらセットを注文している様子だ。
飲み物を何にするか尋ねられた時、即答できずあれこれ迷っている。
私は心のなかでつぶやいた。
「並んでいる時に決めとけよ、オラ」
しばらく迷った挙句、彼はスプライトを注文した。
なかなかシャレたものを頼むじゃないか。
少し、彼を見直した。
ところが、支払いの段になって”お年寄り あるある”を発揮した。
600円を支払うのに、財布から小銭を一枚一枚、時間をかけて出しているではないか。
私は再び心のなかでつぶやいた。
「ちんたら小銭を出してるんじゃねえよ」
どうしても悪い自分を抑えることができない。
もっと心を広く生きることはできないだろうか。