Bing Wallpaperより
かつて Apple Music を契約していた時があった。
Apple Music はサブスクで月額980円だったが、昨年、1,080円へ値上げが通告された。
Apple Music には有料でダウンロードした楽曲を数多く登録していたので、解約するとそれら音楽資産が聴けなくなる。
泣く泣く値上げを受け入れたが、ユーザーにとって必要不可欠のソフトウェアって怖いなと思ったものである。
今日の日経新聞によると、サーバーの仮想化ソフト VMウェアが年初に突然、ライセンスの取引条件を変更し、ユーザーは不必要なソフトのライセンスも抱き合わせで買わされる結果になったという。
VMウェアは国内のサーバー仮想化ソフトで約8割のシェアを占める、ほぼ独占に近い企業。
<補足>
サーバーの仮想化ソフトがあれば、1台のハードウェアをあたかも複数台あるような使い方ができる。
クラウドサービスを生業とする企業には必須の機能。
1台のサーバーでA社、B社、C社・・・からクラウドサービス受託を難なく受けることができる。
この実質値上げで不利益を被ったのは富士通、日鉄ソリューションズなどのクラウドサービス事業者。
他社製品に乗り換えるにはシステム再構築に多大な手間と時間がかかるので、現実的な選択肢にはなりづらい事情がある。
公正取引委員会は VMウェアに独禁法違反容疑で立ち入り調査を実施。
独占企業が好き勝手にふるまった悪しき事例である。
良い方向で決着してもらいたいと思う。