2016年3月17日木曜日

トランプ氏がなぜ支持を集めるのか?   2016.3.17

近所の公園





晴れても雨降りでも春を感じる日々。
花粉がかなり飛んでいるそうだが私にはまるでわからない。
花粉症の人にとってはつらい季節真っ最中である。



さて、米国大統領選もミニスーパーチューズデイを終え形勢がはっきりしてきた。
民主党はクリントン、共和党はトランプが優勢に進めている。
トランプについては米国民もはじめは懐疑的だったようだが、さすがにここまで来ると大統領になる可能性が高くなってきたといえる。
米国では極端な意見を持つ人は大統領にならない伝統があるが、トランプに高い支持が集まる理由は何なのか?



今朝のモーニングサテライト(テレ東)を観ていて、ゲスト解説者から納得できる意見があったので紹介しようと思う。
伊藤隆敏氏(コロンビア大学 教授) の意見である。
コロンビア大学で教鞭をとるのだから、それだけで感心してしまう。


【状況】

・共和党は右寄りの政党。もっとも右にいるのはクルーズ。
・トランプもクルーズに対抗して右寄りで選挙戦を進めている。
・民主党は左寄りの政党。もっとも左にいるのはサンダース。
・クリントンも対抗上、左寄りで進めている。

つまり、右極端と左極端の戦いになっている。



【トランプが支持を集める理由】

・銀行は金融危機(リーマンショック)に際して、税の優遇や特別融資を受けたのに、立ち直ると巨額のボーナスを懐に入れたり何ごともなかったかのような顔をしている。
・富める者とそれ以外の人々の格差がどんどん広がっている


トランプ(サンダース)に支持が集まる理由は、銀行に対する怒りである。リーマンショックからそれが続いている。
だから数年前、Occupy Wall Street というデモも起きた。
民主党、共和党とも国民の声を見誤った結果、トランプ、サンダース二人に支持が集まっている。



現地に住んでいるから状況を正しく捉えているとは限らない。
あくまで米国の大学で仕事をしている一人の日本人の一意見である。
そこは含みおき頂きたい。