2016年3月25日金曜日

三菱商事、三井物産の赤字  2016.3.25

千代田区





昨晩の空は多少の雲はあったがきれいに晴れて、美しい満月を見ることができた。
今日も引き続き気温が低い。
来週月曜日までは寒い日が続き、火曜日からようやく暖かくなるという。



さて、日本を代表する企業の一角である三菱商事、三井物産がともに赤字を計上することを発表した。
赤字は創業以来初めてのことだという。
今までに積み上げた分厚い内部留保があるから、短期的にはどうということもないだろう。
銅、液化天然ガスで損失を計上することが原因である。



銅、液化天然ガスが儲からなくなったのは価格が想定以上に下がったからである。
価格を下げた要因は中国が前ほど買わなくなったからである。
つまり需要不足による価格暴落ということだ。
世界第二位の経済大国・中国の不景気がチリなど資源国経済を冷やし、回りまわって商事、物産の赤字を招いている。
これこそ経済のグローバル化の証である。



中国は昨年の成長率が6.9%であったと発表している。
実際はもっと傷んでいるだろう。
私はマイナス成長だったのではないかと疑っている。
その証拠が中国へ輸出している国々の輸出統計だ。
中国向け輸出は二ケタマイナスというデータがごろごろしているのだ。
原料を輸入し、それを製造して輸出するという加工貿易の国で、輸入が大きく減っていれば経済成長は無理と考えるのが普通だろう。