2016年3月18日金曜日

供給不足と需要不足   2016.3.18

近所





昨日は晴れて暖かく春暖が一気に訪れた感があった。
今日も首都圏は20℃まで上がる予報である。
桜の開花もこれなら本当に近い。



さて、今日は経済の話。

経済成長とは GDP が上がることである。
日本のGDP を上げるためには、GDPの60%を占める個人消費を上げることが鍵になる。
安倍内閣が賃上げと消費の拡大を重視するのはそのためである。
現在500兆円弱のGDP を数年後には600兆円にするのが政権の目標値だ。



個人消費がなかなか増えない要因として需要不足、つまり国民が欲しい商品・サービスがないことが言われる。
確かに豊かになった。
家電製品はそろっているし、クルマも故障しないので我が家では10年を超えても買い替える気が起こらない。
どんなにおなかが空いても一日六食も食べることはできない。



いっぽう供給不足による個人消費低迷という側面はどうか。
実際に必要量の供給がないから消費が伸びない分野もある。
供給が追い付かない例として都市部の保育園がある。
「死ね!」ブログは表現が下品でいただけないが、実際に足りないことは事実のようだ。
施設の数よりも保育士不足が深刻と報道されている。
給料が安すぎて働く人が敬遠しているそうだ。
需要はまちがいなくあるのだから、供給が満たされればお金が流れ込む分野だ。



振り返れば、会社員時代(営業)は需要不足を営業努力でカバーする連続だった。
会社の売りたい量(販売計画)は心理的にいつも顧客購買量よりも多かった。
ごく稀に予想外の大口需要が入ったり、需要を読み誤ったりしたときのみ供給不足は発生したが、それは例外である。
供給不足の分野があると聞くと、「もったいないな」と思う。