国学院高校
世の中は年度末である。
あちらこちらで売上を確定させるための納品、検収が行われていることだろう。
今年の景気はどうなのだろうか。
さて、今日はコーヒーの話。
コンビニの雄はセブンイレブンである。
平均日販がどこよりも高いことで有名だ。
新しい商品・サービスを継続して開発し続けている。
ATMを初めて設置したのもセブンだし、淹れたてコーヒーもセブンが2~3年前に始めた。
淹れたてコーヒーのヒットで影響を受けているのが、スタバやタリーズである。
セブンのコーヒーはおいしくて安い。
イートインコーナーはまだ少ないようだが、持ち帰りすればお得でおいしいコーヒーを飲むことができる。
スタバやタリーズの持ち帰りと較べて数倍の価格差があるから、セブンが選ばれる理由がある。
缶コーヒー業界も売上が落ちている。
セブンの淹れたてに食われているのだ。
そばも茹でたてがうまいし、コーヒーも淹れたてにはかなわない。
こうした状況を企業は放置はしない。
スタバは「STARBACKS EVENINGS」という新事業を始める。
夕方からワインやビールをおしゃれに楽しめるコンセプトだ。
ターゲットは30~40代の働く女性で、おひとり様でも来店しやすいことを売りにする。
カフェもお酒もスタバというわけだ。
米国ではすでに200店舗へ展開しているという。
缶コーヒーはコカコーラのジョージアとサントリーのBOSSが二強だそうだ。
コカコーラは缶コーヒーの売上減少への対策として、ティーバック方式のコーヒーをジョージアブランドで発売する。
家庭や職場で手軽においしいコーヒーを入れることができることを売りにして、缶コーヒーの落ち込みを補っていこうという戦略だ。
いつの時代も企業は競争のなかで生きている。
より良い商品・サービスの開発が新たな需要を喚起し、人々の生活を豊かにする。
セブンの開発した淹れたてコーヒーが業界の変化を促していることを知り、世の中はダイナミックだなと感じ入った次第である。