2016年3月12日土曜日

ECBの追加金融緩和政策   2016.3.12

溜池山王駅





マンションのカーテンを開け放つと、まぶしい春の陽光が窓越しに降り注ぐ。
このところ雨、曇りが続いたので太陽の光がうれしい。




さて、ECB(欧州中央銀行)が追加金融政策を発表した。
マイナス金利をさらに下げ、国債購入額を増やすというものだ。
金融機関が企業へ貸し出しを増やすことによって、投資を促し景気を押し上げることを狙っている。
日銀が2月16日から行っていることと同じである。



日銀やECBが行っている金融政策はイレギュラーなことだと思う。
そもそも金融政策の王道は、プラス範囲での金利の上げ下げで行うものである。
たとえば、景気が過熱しているから金利を上げて企業の不動産などへの投資を抑え気味にしよう、ということ。
これが本筋の金融政策である。



民間銀行から中央銀行が国債を買いまくってお金を流す、とか貸し出し促進のために金利をマイナスにするというのは限度を超えている。
小規模の国債購入ならいざ知らず、国の発行する国債のほとんどを日銀が購入するという現象はおかしいし、危うさがつきまとう。



デフレを克服する狙いで始めた金融緩和政策だが、たいした効果を出せずに極端なところまで突っ走ってしまった。
お金を貸したらプラスの金利がつく、という当たり前の世界へ早く戻すべきである。
日銀の国債購入も終わりを見据えてほしい。