パプリカのマリネ
隣のマンションでは朝から、伸びた雑草の刈込作業が行われている。
毎年、この時期に行われる。
業者が機械でブーン、ガリガリと音を立てている。
刈り込んでもまたすぐに伸びるのだが、散髪と同じで放置する訳にはいかない。
毎月の管理費を収める代わりに、こうした必要作業を外部委託するので管理の手間がかからないのがマンションの利点だ。
東京都議会議員選挙が次の日曜日に行われる。
私は横浜市民だから無関係なのだが、新聞・テレビで報道されるので結果に対する関心は持っている。
小池都知事率いる都民ファーストの会と、タッグを組む公明党で過半数を獲れるかどうかがこの選挙のポイントになる。
昨年、公私混同疑惑で批判の高かった舛添氏に代わり小池氏が都知事に就任した。
自民党の推す増田氏、野党連合の推す鳥越氏を大きく引き離しての圧勝だった。
わずか1年前のことなのに、ずっと遠い昔のことのように思えるから不思議だ。
都民は知事に小池氏を選択したのである。
ならば、小池氏がその政策を進めやすいように都民ファースト/公明が多数を占めないと都政が停滞する。
米国の構図と同じである。
大統領が共和党、議会も共和党で政策遂行が円滑になるのだ。
そこのところを東京都民は認識しているのだろうか。
小池さんは市場移転問題で決断が遅かったから、今度の選挙は反小池に入れるんだ、なんて考えている選挙民がけっこうな数、存在するような気がする。
知事は小池さん、議員はチェックを働かせるために自民、という決断は最悪の選択だ。
それは、都民自ら都政の混乱と停滞を作り出すことになるのだ。
したがって、仮に私が選挙民であれば都民ファースト(または公明)に投票する。
ねじれによる政治の停滞は誰も幸福にならない。
よほどトンチンカンな知事なら別だが、今の任期中は小池さんに政策遂行を委ねる方が東京都にとってメリットがあると考える。