2017年7月8日土曜日

EV(電気自動車)に吹く風  2017.7.8

東京スクエアガーデン(中央区京橋)



昨夜のこと。
横浜市営地下鉄・センター北駅で乗り換えの電車到着を待つ間、空にぽっかりと大きな丸い月が見えた。
あれだけ鮮明な月を眺められるのであれば、梅雨は終わったなと思った。
今朝も良い天気である。


昨日、フランスのエコロジー大臣が大切な発表を行った。
2040年以降、ガソリン車とディーゼル車の販売を禁止するというもの。
目的は CO2排出抑制である。
COP21(パリ条約:2015年)で採択された事項を、具体的なアクションプランに落としたものである。


フランスだけであればマーケットは小さいから大したことではない。
フランスの背後にはEUがある。
この動きが EU 全体に波及することがあれば、世界の自動車メーカーに与える影響は大きい。


自動車が世界でいちばん売れる国は中国である。
中国では大気汚染対策のために、電気自動車(EV)を優先して販売している。
米国ではカリフォルニア州が EV には助成金を付けている。
CO2排出抑制やPM2.5削減対策で、風は EV に吹いているのだ。


わが国はまだハイブリッドが幅を利かせている。
世界の動きを受けて遠からず日本も本格的に追随するだろう。
そうしなければトヨタ、日産、ホンダなどが生き残ることはできない。
トヨタが一生懸命、プラグインハイブリッド(PHV)のプリウスをPRするのはそのためである。


ガソリン車が博物館でしか見られなくなる日に向かって、時代は刻々と動いている。