2023年11月11日土曜日

出口は近い   2023.11.11

伊豆北川から大島を望む   2019年12月





11月11日。
1が4つ重なる、縁起が良さそうな日。
この秋、初めてエアコンの暖房を使っている。


日銀が異次元金融緩和を初めて10年以上が経過した。
目的は長く続いたデフレから脱却して景気を良くすること。
確かに株価は上がったし、円高も改善され企業業績にプラスに働いた。


日銀は大量の国債を銀行から買い上げ、お金をたくさんバラまいた。
金利は限りなくゼロだから企業は借入が楽だった。
マイナス金利という、「何、それ?」という金融政策まで飛び出した。


企業業績が好調な割には国民の賃金は上がらなかった。
物価が変わらなければ痛みを感じないが、コロナ禍とウクライナ侵略で物価が急上昇するインフレが始り状況は一変。
エネルギーを輸入に依存するわが国は、電気料金、ガソリン代が上がり、国民の支出がかなり増えた。
そこを穴埋めすべく、賃上げが始まった。


異次元金融緩和はメリットもあればデメリットもある。
最近の日銀総裁は出口の始まりをほのめかし始めた。
来年、マイナス金利は終わり、ゼロを少し上回る金利がつく時代へと動く。
記録的な円安が少しだけ戻ることが見込まれる。


米国預金の金利が5%だといっても、仮にドル円が150円から10%円高になれば(135円)、儲けはなくなり損をする。
だから安易には動けない。