Bing Wallpaperより
「情報の非対称性」というと難しく感じるだろう。
おそらく外国語を日本語に直訳したため、なじみのない言葉になったのだと思う。
例えば、家を購入する場合、販売業者の持つ情報と買い手の持つ情報量には差がある。
たいていは業者のほうが豊富な情報量を持つので、買い手は業者の提案に本質をついた質問ができず、言いなりになりがちである。
そして、商談を通じてなんとなくうまく言いくるめられている感覚がぬぐえない。
医者と患者も情報の非対称性の最たるものである。
病気や治療法に情報を持つのは医者であり、患者は医者の見立てに従うしか術(すべ)はない。
盲目的に信頼する/される関係もよくあることである。
正しい見立てと治療を施されていればそれもいいだろう。
誰を信頼して治療を続けるか。
患者側も可能な限り医学知識を勉強する必要がある。
マンションの大規模修繕工事も悩ましい。
住民側に修繕工事の知見がなさすぎる。
業者から理事会に提案されるが、きちんと判断できるだけの知見を持つ人はいない。
結局、業者のペースでものごとが進んでしまう。