堂ヶ島
東京都知事が辞任した。
政治資金規正法、都知事選の在り方に対する有権者の問題意識も、一時的にせよ高まったといえる。
制度的欠陥を是正することは必要なことである。
しかし、最終的には知事を務める人の人生哲学に帰着すると思う。
よく言われる「政策で選びたい」という考えにも私は賛成できない。
政策は衆知を集めれば練り上げることが可能だ。
政策が良くとも組織や人を動かせる人徳がなければ政治目的は達成できない。
民主党政権をみれば明らかである。
民主党政権をみれば明らかである。
もっとも大切なのは人そのものである。
人柄、人格と言い換えてもよい。
選挙で人柄、人格を判断することは可能だろうか。
運よく、その人のまわりの人からの評判が聞ければ、それは大きな情報になる。
ただし、現実的には難しいだろう。
では、どうしたらよいだろうか。
人を判断するのにいちばん確かなのは、その人の顔を観ることである。
顔には長い間にその人の生き方、道徳観、性格が現れる。
真面目な人は真面目な顔になるし、意地が悪い人は意地悪な顔になっていく。
プライドの高い人はプライドの高い顔になっている。
皆さんの周りを見渡せば必ずそうなっていると思う。
選挙の公示期間は短い。
短い間に集められる情報は極めて限られる。
だから候補者の顔を観よう。
その顔からその人物の哲学や生き方を読み取るのだ。
自分の直観に委ねてみるのだ。
それがいちばんだと私は確信している。