堂ヶ島
朝から隣のマンションで除草作業が行われている。
大きな音の出る機械を使う作業なので騒がしい。
ちょっぴりつらいが午前中だけは辛抱しなければならない。
マンションの住環境を快適に保つためにはメンテナンスが必要である。
除草作業も数あるメンテナンスのひとつである。
通常、マンションでは10年に一回程度、大規模修繕工事という文字どおり大規模なメンテナンスを行う。
廊下・玄関など共用部分と外壁、階段、エレベーターなどを業者が総点検し、傷んだ箇所を修理したり塗装をし直したりする。
期間は2~3ヶ月で、その間はマンションのまわりに足場材が組まれ防塵シートで覆われる。
費用も大きいので毎月、管理費の名目で積み立てている。
前回、マンションの理事(交代制)を務めた時がちょうど大規模修繕の年だった。
住人のニーズを集めて工事内容案を作り、住民総会を開いて議決した。
各戸の玄関ドアも古くなったので一新した。
玄関ドアのような日常的に使う場所が目に見えて変わると、大規模修繕して良かったという実感があるものだ。
かつて経済評論家で売れに売れた勝間和代氏は、実は最近まで汚部屋に住んでいたと告白している。
一大決心して汚部屋生活から抜け出したそうだ。
意外な一面である。
彼女はきれいでモノが少ない部屋を維持するために、日常的にモノを捨てるルールを決めている。
本を購入したら同じ冊数の本を友人に譲ったり捨てたりしているそうだ。
汚部屋にならないためにもメンテナンスが必要なのである。