2016年6月21日火曜日

インフレターゲットについて  2016.6.21


堂ヶ島





九州では短時間に大量の雨が降り、北関東では雹(ひょう)、東北で竜巻が発生した。
原因は一律のものではなく、それぞれだという。
冬と違って天候が不安定である。



さて、今日は日銀のインフレターゲットについて。

わが国の金融政策は緩やかなインフレを目標にしている。
具体的には前年比2%の物価上昇の達成である。
これは日銀のウェブサイトにも明記されている。

日本銀行(← クリック!)

バブル崩壊以降、他の先進国と較べて経済成長が思わしくないのは物価が下がるデフレが続いているから、という前提に立った金融政策目標である。
物価の下落 → 企業収益の減少 → 賃金の減少 → 消費の減少 という悪循環を断ち切ろうとするものである。



では、デフレは本当に良くないことなのか?
私はデフレは罪悪だとは考えない。
理由は以下。


・「企業収益の減少」は賃金に跳ね返り、消費を冷やす点は納得できる。

・消費者に歓迎される物価(単価)の下落は購入人数増、購入頻度増、購入数量増を導き、消費を押し上げ企業収益を押し上げる。したがって、物価(単価)の下落がそのまま企業収益の下落を招くとはいえない。
むしろ、リーズナブルな価格下落は消費と生産を刺激する。


・企業収益を左右するのは物価(単価)ではなく国民の総消費金額の増減である。



長くなるし、皆さんの関心はここにないかもしれないのでこの辺でやめておきます。
インフレターゲットという目標がそもそも怪しいのでは、と私は思っています。