池上本門寺
ボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞した。
誰も予想しなかった受賞である。
日本では団塊の世代にボブ・ディランのファンが多い。
日本のフォーク界が氏の影響を強く受けたことは間違いない。
我が国のフォークソングは米国の PPM やディランを真似して育ったのだ。
私自身はディランに感化されたことはなかった。
彼の音楽はもちろん知っているが、自分から積極的に聴いたことはない。
ジョン・レノンはボブ・ディランが売れ出してから、かなり影響を受けたようだ。
哲学的な詩を作るようになったのもそうだし、ディランのかぶっている帽子を欲しがったらしい。
私にはわからないことだが、当時の彼の音楽スタイルやファッションはカッコよかったのだろう。
私にはディランがノーベル文学賞というのはしっくり来ない。
この選考には反対である。
選考者のなかに彼の熱烈な信者でもいたのだろう。
「たまにはこうした選考もいいじゃないか、粋だろ ?」というドヤ顔が見え隠れする。
世間をびっくりさせる効果はあったが、それだけのことである。
村上春樹氏も首をかしげているに違いない。