2017年8月5日土曜日

トヨタとマツダの提携    2017.8.5

西新井大師(足立区西新井:7月16日)



トヨタとマツダが相互に株を持ち合う資本提携を発表した。
EV(Electric Vehicle :電気自動車)開発体制作りを目的とした提携だ。


トヨタはチャレンジ精神にあふれたハイブリッド車(HV)を量産して20年になる。
世界金融危機(リーマンショック)直後の自動車販売不振の時期においても HV だけは売れた。
当時はガソリン価格も高く、燃費性能の良さをユーザーが評価した。
苦労してモノにした EV がトヨタの孝行息子になった。
滅多にない、いい話である。


時代は動き、今は各社が EV へ大きく舵を切っている。
世界の自動車大国が EV を求めているからだ。
大気汚染対策が背景にある。
北京の PM2.5 による大気汚染も昔ばなしになる日は近い。
ガソリン車・ディーゼル車に将来はないし、HV も同じだ。
HV は多くの世界市場でエコカーとはみなされていない。


<中国>
2018年からメーカーに一定割合のエコカー生産義務を課す。HVはダメ)

<フランス・イギリス>
2040年までにガソリン車・ディーゼル車を販売禁止にする。
(おそらく HV もダメ)

<米国>
・EV 専業のテスラ社が台頭。
・エコカーは優先道路を走ることができる(HVはダメ)
・カリフォリニア州では新車を販売するメーカーは 販売台数の14%をエコカーにする義務を負う。HVはダメ)


これだけの大きな変化が明らかになっている。
トヨタが一気にベクトルを向けるのは必然である。
日産はリーフの販売に苦労してきたが、突然大きな追い風が吹いてきた感がある。
傘下に収めた三菱自動車も EV をこつこつやってきた。
トヨタは尻に火がついている。