2015年12月1日火曜日

ネット化の行きつく先   2015.12.1

宝来公園





今日から12月。
時は進み、時代が変わっていく。



米国の話だが、Thanks Giving Day でネット売上が昨年の25%増だったと報道された。
リアル店舗の売上がネットへ流れていく傾向は今に始まったことではないが、amazon などネット通販企業が成長の勢いを止めない。
中国のアリババが記録的な売上をあげた日もあった。



リアル店舗系企業も対策を打っている。
米国ではウォルマート、日本ではイトーヨーカ堂、東急ストアなどスーパーマーケットも着々とネット受注の仕組みを整えている。
こちらは”攻め”ではなく時代の変化に対する”備え”だろう。
このままネット販売が伸びていけば、店舗での売上が減少していくことへの危機感が背景にある。



ふと考える。
ネットで注文し宅配で届けてもらえるのは便利だが、この動きが今後も続けば買物(ショッピング)できる店が衰退してしまうのではないか。
買物施設が減るということは、人々の働く場所がなくなっていくということだ。
少子化に歯止めをかけるのはいいが、人々の働く場所が少なくなれば豊かな暮らしは成り立たない。



どうしたらよいのだろうか。
理屈ではこうなる。

富を生む事業が生まれること。
そして、その事業が多くの従業員を必要とすること。
ロボットやコンピュータで自動化できないこと。
皆で富の分配を分かち合えること。



かつて日本の高度成長はこれが成立していたように思える。
今は、そして将来はどうなのだろう。
ネット化、自動化、効率化の行きつく先に人々の幸せはどうなるのだろう。
雇用を生み出す新たな産業とは?
急にそんなことが私の頭を占めて離れない。