2015年12月3日木曜日

少子化は世の中の変化に合っている恐れがある     2015.12.3

宝来公園




今年の冬は暖冬予想だ。
スーパーエルニーニョの影響とのこと。
世界のどこかで大きな自然災害が起こらないことを祈りたい。


さて、経済変化と少子化について書いてみたい。

小学校の時、日本は原材料を輸入し加工して輸出する加工貿易の国だと習った。
大きな工場に多くの従業員が働き製品を大量生産する。
ひとつの大きな工場には多くの下請け企業が部品を納め、
そこでも数多くの人々が働いていた。


かつてはドルに対する円の値段は一定していたが、変動相場制により交換レート制になった。
1ドルを稼ぐと200円以上に相当する時代から、同じ1ドルでも100数十円にしかならない時代になった。
輸出の利益があがりづらくなったのである。
いちばんひどかった時は1ドル70数円にしかならないこともあった。



企業は日本で作って輸出しても儲からないから、海外へ工場移転を進めた。
米国、欧州、そして中国、アジアへ工場を移転した企業は数えきれない。
結果、日本国内の工場は減り、そこで働く従業員も減った。



さらに IT の進歩でヒトが少なくても行える業務が増えている。
効率化、省人化の流れは止められないだろう。
この流れが進むと、ヒトを大量採用する企業は少なくなる一方だ。
日本はかつてのようにヒトをたくさん必要とはしなくなった恐れがある。



単純化した仮説だとは思うが、日本の少子化はこうした現状にフィットしているのではないか。
残念ながら私にはそう思えるのだ。