多摩川鉄橋
銀行・証券など金融の世界で働く人にとって常識的なことでも、多くの人にとっては縁遠い事象は多いと思う。
日銀の金融緩和、米国の利上げ観測などの単語がときどき
新聞に掲載されても以前の私は読み飛ばしていた。
経済に関心を持つようになり、情報をかじるようになってから徐々に理解できるようになってきた。
知れば知るほど興味深い。
今現在、金融界の関心ごとは米国の利上げだ。
12月中旬の連邦準備委員会(FRB)会合で、金利を上げることが確実視されている。
米国の金利が上がると、我々の生活にどんな影響があるのだろうか。
2008年のリーマンショック以来、世界中の金利はゼロ金利というくらい下がっている。
金利を下げて企業がお金を借りやすくし、経済を回復させようと
してきた結果である。
日本の銀行利息が低いのもそこに理由がある。
米国が金利を上げようとしているのも、経済がほぼ回復したとの判断からだ。
これが実施されれば、リーマンショックを克服した証になる。
米国の金利が上がれば、世界のお金は米国に集まる。
我が国も国内への投資から米国への投資へ向かう傾向が強くなるはずだ。
その結果、円安ドル高が強まる可能性が高い。
株価にどう影響するかは未知数だ。
多くの日本株を買っている外人投資家がどう判断するかだ。
多かれ少なかれ日本の景気に影響するので、米国の利上げは注視しておいてください。