かぼちゃのそぼろあん
雷が鳴り、ザーと雨が降り、まもなく雨がやむ。
今朝はそんな天気であった。
気象予報士によると亜熱帯低気圧のなせる業で、好天と荒天が短時間で交互する不安定な大気状態なのだそうだ。
都知事選での小池氏の勝因はテレビ報道で語りつくされている観がある。
都民 vs 政党の構図を作ったこと、演説のうまさ、SNSの活用、百合子グリーンによる聴衆の参加意識、・・・・、 etc。
それらすべてが勝因に違いないと思う。
自公推薦の増田候補が沈んだ要因は昨日書いた。
今日は4野党推薦の鳥越候補について書く。
知名度は抜群で当初は小池氏も危機感を持ったと思う。
「究極の後出しジャンケン」という彼女の表現がそれを物語る。
小池氏が増田氏に対して知名度で勝っていたから、知名度がさらに上回る鳥越氏登場で、彼女のアドバンテージが消される恐れは充分にあった。
ところが鳥越氏の候補者としての品質があまりにも悪いことが白日の下にさらされ、小池氏は助かった。
もしも4野党推薦の候補が鳥越氏ではなく優れた候補者だったなら、状況はおおいに違っていたと思う。
鳥越氏の発言は初めからズレまくっていた。
立候補動機が「参院選での自公勝利への危機感」だったり、最重要政策が「がん検診受診100%」、あげくのはては「離島のみ消費税5%」である。
私は高齢による劣化と信じたいが、もともとの本質だった疑いも否定できていない。
しかし、問題の本質は鳥越氏本人の資質よりも、候補者を送り出す政党側にあると思っている。
資質に疑問符の付く候補を、何ら検証もせずに統一候補として送り出した4野党は恥をかいてしまった。
知名度のみを尺度としたセレクションをした結果である。
著名なジャーナリスト、という看板を丸呑みしちゃったということだろう。
企業が新製品を品質も確かめないままマーケットに出すことは通常ありえない。
政党にとって推薦候補者は商品である。
発売前の品質管理を怠ることなかれ、というのが今回の都知事選の残した貴重な教訓だ。