新千歳空港(2014年8月)
日曜日の朝はマンション周辺が静かだ。
出勤する人の足音もない。
クルマの行き来もガクンと減る。
静かな夏の朝は、過ぎた遠い昔を想う時でもある。
為替相場ではこのところ1ドル100円が定着した感がある。
年初と較べれば円高である。
米国の追加利上げ予想が遠のいてドル買いが低調、Brexit によるポンド安などが円高理由とされている。
上がったり下がったりでは落ち着かないから、いっそこのまま1ドル100円で完全固定してはどうか。
大企業の業績予想も立てやすくなるだろう。
為替レートに企業業績が左右される現状は変だ。
トヨタは1円の円高で年間利益が400億円下がるそうだ。
クルマ、電子機器など日本が競争力のある産業は、性能と品質で勝負できる。
為替相場という博打(ばくち)要素が入るから話がおかしくなるのだ。
商品としての価値は本来、為替などとは関係がない。
良い商品は良く、ぱっとしない商品はそれまでなのだ。
海外旅行を計画している人には円高はありがたい。
お得に旅行を楽しめた、というのは旅の満足感を増すだろう。
しかし、企業も個人もまずは稼ぎが大事。
消費はそのあとのこと。
期間を区切って固定相場制にすることで、幸せになる日本人は多いと思う。
固定相場を基本とし、1年、または半年ごとに見直して調整するのだ。