2018年2月4日日曜日

現場重視について  2018.2.4

二子玉川駅(2月2日 朝)



雨や雪こそ降っていないが、空が雲に覆われて寒々しい朝を迎えた。
スカッと晴れた青空なら写真を撮りに出かける気にもなるが、この空では家にこもっていようということになる。


さて、昨日の話しの続き。
「現場重視」について書いてみたい。


商店、チェーンストア、大企業を問わず売上はお客様からもたらされる。
だから、「お客様第一」は当たり前のこと、自明の理である。
そのことは皆わかっている。


ところが規模が大きくなって事務部門ができると、事務部門が事務部門の都合を優先してくる。
ひどいケースになると、事務部門があってこそ営業があるとばかりに威張りだす。
「お客様第一」はどこかへ行ってしまい、「自分たちの仕事第一」になるのだ。


イトーヨーカ堂の伊藤雅俊氏(現名誉会長)が店回りをしたときのことが著書に書いてある。
客が品定めをしているそばで、店員が棚卸に没頭している。
伊藤氏は棚卸を優先してはダメで接客を優先すべきだと考え店長に注意したそうだ。
また、たしか「エクセレント・カンパニー」に書いてあったと思うが、お客様がいる時に金勘定をすることは順番が違う、お客様がひけた後にやれとの指摘に「そうだよな」と思ったことがある。


「お客様第一」「現場重視」とはもっとも大切な存在、部門はどこであるかを表わした言葉だ。
時代、場所を超えた永遠の真理なのである。
この言葉がちょくちょくスローガンに使われるということは、ややもすると実現が難しいからに他ならない。
心して仕事に向かわなければならないと常に思う。