2016年2月17日水曜日

原油安に歯止めがかかる   2016.2.17

 皇居





原油安が世界経済を揺るがして久しい。
原油輸出に経済依存する産油国は、大幅な収入減でそれ以上に苦しい。
最近の記事で石油輸出国ベネズエラが苦境に陥っていると報道されていた。



昨日、原油生産国側に大きな動きがあった。
サウジアラビア、ロシア、ベネズエラ、カタールの4国が増産凍結に合意したのだ。
世界に与える影響をみるため石油生産国のデータを参照してみた。



1位  アメリカ      1,397万バレル/年
2位  サウジアラビア 1,162
3位  ロシア       1,085
4位  中国                   452
5位  カナダ        438

                                                            ※2014年度



ベネズエラ、カタールのデータはなかったが、サウジとロシアが生産量において大きなウェイトを占めていることがわかる。
増産凍結が実現すれば世界的な原油安に一定の効果が見込めると思う。
ちなみにアメリカがトップに躍り出ているのは、シェール革命によるものだ。
4~5年前までは3位につけていた。
シェール革命の持つ意義がよくわかる。



サウジ、ロシアが主導することで世界的な原油安に歯止めがかかるだろう。
4国合意は世界経済の流れを変えるイベントになる。
実施にあたってはイラン(7位)、イラク(8位)の合意が条件で、現時点では実施は正式決定していない。