2016年2月18日木曜日

民主・維新の合流先送りに思う  2016.2.18

ANAインターコンチネンタル





日々、日暮れの時刻が遅くなっていることを実感する。
まだ外の気温は低いが、徐々に春に向かっている。
花粉が飛んでいるそうだが、幸いなことに花粉症には縁がなく被害はない。
花粉に反応する人は気の毒である。



さて、民主党と維新の党の合流が参院選後に先送りになったとの報道があった。
予想通りのつまらない結論だな、というのが私の感想である。
民主党は自民党を割って出た「自民出身派」と、連合や日教組を後ろ盾とする「左派」と、松下政経塾出身や公募から議員になった「理想派」が同居する寄り合い所帯である。
何かを決断する時にいつも意見が割れるのはそのせいだ。
もともとひとつにまとまるのは困難なのである。



いっぽう、維新の党の党首・松野氏は民主党が政権から滑り落ちた後に離党した人である。
苦しいときに党を離れた松野氏へ冷ややかな感情を持つ民主党議員は多いことは想像に難くない。
そんな維新の党と合流しようというのだから理解に苦しむ。
合流話そのものが無理筋だった。



自民党が強すぎるから野党が束にならなくては、というのが合流の動機である。
つまり選挙戦術であり、「国政のために」という大義がない動きだ。
政治的に異質な集団同士がなんとかひとつの党に収まっている民主党の行く末は、他党との合流よりも解体分離なのだと予測する。
先送りという優柔不断な結論は、そうするしか術がないからである。
将来、維新の党と同流するとしたら民主党が割れた後だろう。