2016年2月5日金曜日

ビラまき飛行機の思い出   2016.2.5

渋谷





朝食をとっていたらグラッときた。
2回の揺れは短かったが震度は大きかった。
阪神大震災、東日本大震災とも経験しているので、心のどこかではいつも地震に怯えている。



昨晩、歩いていたら夜空に軍用ヘリコプターが飛んでいた。
米軍か自衛隊かは不明だ。
ごくたまに上空を横切っていくことがあり、さして驚くことではない。
厚木の基地に向かっていたのだと思う。
大きな音をたてて飛ぶヘリを見て幼い頃を思い出した。



あれは幼稚園か小学校低学年の頃だから昭和30年代だ。
蒲田にはときどき飛行機やヘリが飛来し、広告ビラを撒(ま)いていた。
ビラの塊(かたまり)がばらけて、空をひらひら漂いながら落ちていく様を今でも思い浮かべることができる。
地上に落ちてくるビラを拾いたくて、ワクワクして空を見上げていたものだ。
今ではとても考えられないほど、のどかな光景だった。



また、駅ビルの屋上にはアドバルーンが上がっていた。
何が書いてあったかは知らないが、あれも広告に違いない。
空でゆったりと揺れていた。
これもまた、実にのどかだ。
こうした広告アドバルーンを見なくなってから久しい。



あの頃は空まきビラ、アドバルーンが最先端の広告媒体だったのだろう。
空からまくビラは都市の発展と共に消え、アドバルーンも消えた。
最近では紙の広告そのものが少なくなっている。
パソコン、スマホ向けの広告が花盛りで、デジタルサイネージなるものも急伸長している。
時代が刻々と変化していく。