2016年1月17日日曜日

台湾の総統選挙結果に思うこと   2016.1.17






阪神大震災から21年が経過した。


豊中のマンションで早朝、強い縦揺れに見舞われた。
ブラウン管テレビが台から転がり落ちたり、本棚から本が散乱して部屋がぐちゃぐちゃになった。
冷蔵庫が部屋の中央まで移動していた。
直後の4日間、会社と連絡がつかなかったこと、通勤網が寸断され通勤が極端に不便になったこと・・・。
そんな記憶が少しづつ遠くなっていく。



さて、台湾総統選挙(民進党・蔡英文氏勝利)結果を受けて感じたことを書いてみたい。



私は台湾へ行ったことがない。
人づてに聞く台湾は、景観も良く食べ物もおいしく親日的な人が多い、などとても良い評価である。
機会あれば訪れてみたい場所だ。
訪れてみたい「国」、と書けないのが台湾の現実を端的に表わしている。



今回の選挙結果で私が感じるのは、台湾の人々が共産党独裁という体制を嫌がっているのだなということ。
大陸・中国とあまり接近しすぎると統一されてしまうのでは・・・。
人権や言論の自由のない息苦しい体制はごめんだ・・・。
とくに若い人たちにそうした気分が強いのではないかと察する。
世界第二位の経済大国になったが本質的に中国はとても怖い国、という恐怖感は私たちの想像を超えたものがあると思う。




投票率が75%を越えるというから、人々の政治に対する関心度はかなり高い。
テレビで見た選挙戦もにぎやかだ。
中国とは違って我々には自由な選挙があるんだぞ、とアピールしているようにも見えた。
中国に本当の民主主義が根付くまで、どのくらいの月日が必要なのだろうか。
それまでは現状維持を台湾の人々は選択するだろう。