2016年1月23日土曜日

日銀への追加金融緩和期待について   2016.1.23






強い寒気が日本列島を広く覆っている。
今夜は再び雪になるとの予報だ。
週末なので通勤客が駅で足止めになる行列はなさそうなのが救いだ。




欧州中央銀行(ECB)ドラギ総裁が3月に金融政策を見直す、つまり追加緩和あり発言を受けて株価が一日で千円近く戻した。
日銀も今月、再び追加緩和するのではとの思惑・期待を口にする人もいる。
日銀が追加緩和すれば株価は上昇するのだろう。
でも、私は「それで本当にいいのか」と疑問に思っている。



国債、つまり国の借金はその多くをいったん銀行が買い取り、それを日銀が買い取ることが3年近く続いている。
金額にして毎月7兆円くらいだ。
このことを「日銀の異次元金融緩和」と呼んでいる。


日銀が銀行から国債を買う理屈は以下のとおりである。

①銀行のキャッシュを増やす
②銀行がそのキャッシュを原資に、民間企業への貸し出しを増やして景気を良くする



つまり景気上昇の底支えを狙っている。
しかし、民間企業への貸し出しは増えることなく、ただただ日銀の持つ国債が積みあがっているのが現状である。
日銀が政策変更しない限り、日銀の国債は積みあがるばかりだ。



これをこのまま続けていたらどうなるのか。
日銀が国債買い入れをやめたら金利が上昇して、日銀の持つ国債は売り先がなくなり含み損を抱えることになる、と予測する声もある。
私はまだ腑に落ちる予測ができていない。
まだ、わかりませんという状況だ。
しかし、将来、なにごともなく終わりそうもない恐れだけは感じている。