明治神宮駅(原宿駅)近くから新宿を望む
第92回箱根駅伝は青山学院の連覇で終わった。
優勝候補の重圧がかかるなか、1区から10区までずっとトップで走り抜けた優勝は素晴らしい。
学校関係者、OBの喜びは大きいと思う。
それにしてもいつの間に青学はこんなに駅伝が強くなったのだろう。
数年前までは青学は箱根駅伝に出場すらしていなかった。
それが久しぶりに箱根駅伝に出場を果たしたと思ったら、強豪駒澤、東洋を抑えて連覇するようになってしまった。
青学が強くなった理由、背景を限られた情報から推測してみた。
まず、高校有力選手のリクルートにはかなり力を入れただろう。
大学チームは毎年、4年生が卒業していくのだから、連覇は選手層がどこよりも厚くないと成しえない。
従来なら駒澤や東洋、早稲田に入学していたような選手が、相当数、青学に入っているのではないだろうか。青学が有力選手を集めればライバル校の人材は不足する。
今回の駅伝で10区のうち6区まで青学選手が区間賞を取っていることがそのことを裏付けている。
学校の資金的バックアップも必須だ。
練習設備、食事、コーチ陣を整えるにはお金がいる。
有力選手のリクルートもこれがないとできない。
青学ならではのアドバンテージとして、青学のネームバリューはリクルート面で有利に働いていると思う。
ほとんど知られていない学校から誘われるよりも、青学から強く勧誘されたら選手の親は心が傾く。
指導者・原監督の手腕は大きいと思う。
原晋監督の出身は世羅高校、中京大学、中部電力。
青学の監督に赴任したのは世羅高校の人脈から、とのことだ。
つまり青学出身者ではない。
青学は陸上部がずっと弱かったから、指導者を外に求めた。
結果、優秀な外部の人をトップに持ってくることができた。
大学スポーツの場合、指導者はOBであることが多い。
OBでなければ候補者にすらなれない学校もある。
OBであるにこしたことはないが、外部の優秀な人を招聘する道もある。
ラグビー、駅伝を強くしたくて仕方がない早大も考え直したほうが良いように思う。
狭い純血主義が飛躍の邪魔をしている場合もあるのだ。