2016年9月30日金曜日

ドイツ銀行の件  2016.9.30

GINZA PLACE




今日は多くの企業が上半期最終営業日となる。
ちょうど金曜日と重なり、キリの良い終わりである。


決算についてはとっくに勝負がついていることだろう。
来月に行われる各企業の業績発表が待たれる。
業績が芳しくなかった企業トップは憂鬱な日々だと思う。


ドイツ銀行の動向が非常に気がかりだ。
この銀行はドイツでトップの民間銀行であり、中央銀行ではない。
メルケル首相が「救済しない」と発言したことで、経営先行きが危ぶまれている。
昨日のNY市場で同銀行の株価が最大9%も下落した。


同銀行は不正取引の訴訟を数多く抱えている。
なかでも大きいのは米国司法省からのもので、1兆4千億円の和解金を求められている。
住宅ローン担保証券の不正販売へのペナルティとのことだが、私もまだ詳細情報にたどりつけていない。


大きな金融機関の破たんは必ず世界に波及する。
願わくばドイツ政府、またはECB(欧州中央銀行)が救済し、被害を最小限に収めてほしい。
メルケル首相も発言とは別に、リスク回避に奮闘していると思う。






2016年9月29日木曜日

つま恋コンサートから10年  2016.9.29

羽田空港





関東では昨日まで3日連続の真夏日。
空は曇っていても高温多湿、かつ無風で、外出時には少し歩くだけで汗ばむ。
ようやく今日は4℃くらい気温が低くなるというから助かる。


さて、吉田拓郎が2年ぶりのライブを開始した。
先日、千葉で一回目を行っている。(市川文化会館)
来月は国際フォーラムで2回、大宮と横浜で各1回行うことになっている。
元気だといっても70歳。
体調万全でやりきってほしいと願っている。


私は今回のチケット争奪戦に参加しなかった。
前回、前々回で懲りたからだ。
先行抽選、本抽選に申し込んでも当選できなかったことと、CDを買えば抽選応募の権利があるという商法にうんざりさせられたからだ。
やむなくCDを購入して、応募券で抽選にエントリーしたがはずれた。
ぜひ観たいというファン心理を弄(もてあそ)ぶやり方だった。
拓郎に恨みはないが、興行を担うエージェントには嫌気がさした。
ネットオークションで高値で取引されることにも納得がいかない。


気が付けば、2006年9月23日の「つま恋コンサート」から早や10年が経過した。
ノムラ夫妻、オオキ氏と共に泊りがけで出かけた日がなつかしい。
あれから10も歳をとったのだ。
この先10年、時間を大切にしていきたいものである。


あの日のつま恋も蒸し暑かった。
9月下旬はいつも結構暑い。







2016年9月28日水曜日

米国大統領選挙テレビ討論会  2016.9.28

定山渓温泉





米国大統領選挙のテレビ討論会(DEBATE2016)初回が行われた。
私の頭のなかに残ったのはクリントン氏の真っ赤な衣装だ。
陣営の入念な作戦を象徴するものとして印象深かった。
クリントン氏は直観的に好きではないが、この服装は悪くない。


テレビ、新聞ではクリントン氏が優勢だった、と報道されている。
CNNの視聴者調査の結果だ。
ほかに情報がないと「そうだったのか」と思うのが普通だろう。
今朝、「虎ノ門ニュース」でケント・ギルバート氏が彼の見立てを披露していた。
情報のない私にとっては貴重な追加情報だった。
彼が全米国民の意見を集約しているわけではないが、別の視点を提供してくれていることは確かだ。


・日本のメディアはCNNの報道をそのまま流している。CNNは左(民主党)寄りの報道機関であり、視聴者も左の人が多い。したがってCNNの視聴者調査は当然、クリントン氏優勢となる。

・他のネットメディア調査ではCNN調査とは異なる結果が流れている。日本のメディアはチェックしたうえで報道したほうがよい。

・政治経験、テレビ討論会が初めてのトランプ氏は、初めてにしては良くやった印象がある、とケント氏。政治経験30年のクリントン氏はあれくらいやれて当然である。

・マスコミ、専門家の見方と一般国民の見方は違う。今後の支持率の変化を注目している。

・司会者の進め方はおかしい。トランプ氏に対して反論していた。クリントン氏が反論するならわかるが、彼が反論してはいけない。

視聴者の多くはトランプ氏が「大統領にしても大丈夫な人格かどうか」をテレビ討論で確認したいと思っている。

・トランプ氏がビル・クリントン氏の不倫に言及しなかったのはプラス。娘(チェルシー)も来ているなかで、話題に出さない配慮ができることを示した。



討論会は10月9日、19日にも行われる。
投票日(11月8日)ももうすぐだ。
今後の推移から目が離せない。






2016年9月27日火曜日

自動運転車  2016.9.27

新型セレナ






今日、まもなく米国大統領選挙のテレビ討論が行われる。
NHKで30分ほど中継するので見逃せない。
クリントン氏、トランプ氏の発言をきちんと聞くのは初めてである。


さて、クルマの自動運転について書く。

私の認識ではまだ先のことだと思っていた。
すでに商品として現実のものとなっている。
昨日、「ガイアの夜明け」(テレビ東京) ”自動運転がやって来た!”を見て認識を改めなければと思った。
自動運転というとすべてクルマ任せのイメージが膨らむが、運転支援機能と考えたほうがよい。


日産がミニバン「セレナ」にオプションで「同一車線自動運転技術」を販売している。(20数万円)
8月から販売を開始し、オプション装着率が7割程度と高い。
高速道路の同一車線で自動運転が現実のものになった。
渋滞時に重宝すると思う。
「やっちゃえ ニッサン」は本当だった。


メルセデス・ベンツ「Eクラス」は日産の上をいく。
高速道路でウィンカーを出せば車線変更を自動で行う。
さらに来年にはスマホでクルマを自動駐車させる予定である。
ただし、価格は675万円~と高い。


日産がファミリーカーにこの機能を搭載したことで、普及が加速されるだろう。
トヨタがどんな手を打ってくるか。
半年以内に買替を予定している私は、このことがいちばん気になっている。




2016年9月26日月曜日

気になる言葉使い  2016.9.26

新千歳空港




薄日が差している。
スカッと晴れた青空ではないが、どんより薄暗い朝と較べればこれでもはるかにマシである。
やはり高気圧が張り出した、冬の澄んだ青空が私は好きだ。
あと2ヶ月の辛抱、必ず冬は来る。


さて、日本語の言葉遣いについて書く。

先ごろ、文化庁が「平成27年度『国語に関する世論調査』の結果の概要」を発表した。
「ら」抜き言葉を使う人が多数派を占めるようになったそうだ。


早く出られる?
早く出れる?

初日の出を見られた?
初日の出を見れた?


この二例では僅差で「ら」抜きが多かったとのこと。
私には抵抗感があるが、そう感じる一方で言葉は変化していくから仕方がないとの思いも持つ。
無駄な抵抗かもしれないと思う自分もいる。



私が「ら」抜き言葉より気になるのが、女性アナウンサーの食レポでの表現である。
以下の言葉が、必ずといっていいほど彼女たちから発せられる。
皆さんも注意して聞いてみてほしい。

・(とっても)クリーミー
・(とっても)ジューシー
・もちもちしてます
・リーズナブルです


クリーミーってどんな状態なんだろう。
ふわふわしているってこと?
ジューシーって、果汁っぽいってこと?

この4つを使えば食レポが務まってしまう。
とても安易だ。
容姿はきれいな女子アナなのだが、残念ながらバカに見える。



ここ数年、継続して気になる表現がある。

・元気をもらった
・勇気をもらいました
・感動をありがとう


リオ・オリンピックのテレビ中継では視聴者が局へ twitter でコメントを寄せる。
案の定、これら表現がうんざりするほど画面に流れた。


私はとても安易だな、と感じた。
使い方が軽すぎる。
借りもの言葉を使って恥ずかしく感じないのだろうか。
私は死んでも使わない。







2016年9月25日日曜日

豪栄道の優勝  2016.9.25

北海道大学





長かった雨がようやくあがり、昨夜は久しぶりに1時間のウォーキングを行うことができた。


まるまる一週間のブランクは記憶にない。
梅雨の時期でも、歩き始めさえ降っていなければ決行する。
その場合は折り畳み傘を持って出て、いつ降られてもいいように備える。
そこまでしても歩きたい。
歩くことは私の大切な習慣になっているのだ。


さて、豪栄道の初優勝について。

優勝インタビューではもらい泣きをした。
この大関はずっと好きではなかった。
弱いこともあるが、負け方が良くなかった。
いつ覚えたのかは知らないが、引いて勝とうとする。
そこを付けこまれて負けるパターンを嫌というほど見てきた。
大関を落ちることはあっても綱などとうてい望めないと思っていた。
つまり見込みなしと思っていたのだ。


隠岐の海との全勝対決(7日目)から注目して見るようになった。
今場所は引く癖が影を潜め、前へ圧力をかけていく相撲に変わっていた。
さすがに日馬富士戦では横綱の圧力に押され、たまらず引いたが得意の「引きながら首投げ」がここで活きた。
勝ちを拾った。
芸(引きながら首投げ)が身を助けた形になった。


鶴竜、昨日の玉鷲戦では、私は完全に豪栄道のにわか応援団になっていた。
一緒に戦っているような気持になり、勝った瞬間に歓喜するのだ。
国技館に観戦に来ているお母さん(沢井真弓さん)のためにも勝ってほしいと願いながら応援した。


大関にあがってからずっと不甲斐ない成績だった。
ようやく陽の目を見ることができた。
日馬富士、鶴竜を下しての優勝は素晴らしい。
今日も勝って全勝で終えてほしいものだ。


ただし、綱取りについては注文がある。
今までの成績が悪すぎる。
したがって連続優勝の場合のみ昇進させたい。
来場所の優勝がなければ、たとえ星勘定が良くても先送りが妥当である。
横綱はコンスタントに強い力士でなくてはならない。
日本出身横綱は国民の待望するところだが、実力が証明されない状態で安易に上げてはいけない。








2016年9月24日土曜日

素晴らしい時代  2016.9.24

JR北海道




予報では明日ようやく青空を拝めるようだ。
9月の梅雨が長い。


どこかの駅前にあるソーラー時計が、日照不足でエネルギーを充当できず止まってしまったとニュースで放映していた。
そんな話は聞いたことがないから、ここ数日の天気はかなり珍しいことなのだろう。
私も毎晩のウォーキングができずにいる。
そんなことは大したことではないのだが、よく言う「調子が狂っちゃう」一歩手前くらいの影響が天気にはある。
家内も大きなものの洗濯ができなくて困る、とこぼしている。


さて、日本の戦後における経済成長がもたらした豊かな時代について書いてみる。

私たちの父親、母親の頑張りのおかげで今の豊かな日本がある。
昔は家に風呂などなかった。
トイレもポッチャン方式だった。
ときどきスリッパを落とした。
月に一回くらい、汲み取り屋と呼ぶ糞尿処理業者がホースの先に付いている軟式ボールをはずして溜まった糞尿をタンク車に吸い取っていってくれた。
彼らが仕事をした後は、家の周辺にぷんぷん臭いが残ったものだ。
トイレで使う紙も新聞紙に毛が生えた程度の粗悪なものだった。


電話はダイヤルをまわす方式で、今考えるととてもレトロだった。
白黒テレビに映るお相撲さんを見て、私の兄は幼い頃、テレビのなかに小人の力士がいると本気で思っていた。
夜は蚊帳をつって寝た。
蚊取り線香もたいた。
石油ストーブは大して暖かくならなかったし、消すと臭いがきつかった。
家の時計はゼンマイ式だった。
ゼンマイ巻きをさぼると時計が止まって正しい時刻を表示しなかった。
初期の洗濯機はローラーが付いていて、洗った衣類はそこを通して水気を切った。
アナログのテープレコーダーで自分の声を聞いて「えっ? 俺の声って変だ」と思った時代もあった。


今は本当に豊かになった。
テレビは大きな液晶画面、録画機はハードディスク保存型、電子レンジでチンも当たり前、ウチにはないが食器洗い機だって欲しければ売っている。
スマホ、パソコン、タブレット・・・。
ウチのクルマは故障しないので、同じクルマを15年も乗っている。



こんな便利な生活がそれほど大きなコストをかけずに成り立っている。
今の日本は平和で安全、衛生的である。
街からたばこの吸い殻も激減した。
人類史上、最高の状態が訪れていると言っても間違いではないだろう。
科学技術、医療の進歩は目覚ましい。



父親、母親の世代がもたらしてくれた幸福に私たちは感謝の心を忘れてはならないと思う。
その前に、先の戦争で犠牲になった戦没者の方々のことを忘れることがあってはならない。
次の世代に今の豊かな生活を引き継いでいかなければならない。
真面目にそう思っている。










2016年9月23日金曜日

いつも音楽と共に生きてきた(岬めぐり:山本コータローとウィークエンド) 2016.9.23

札幌駅





今朝も雨音がする。
台風はとっくに去ったのに毎日しとしと雨が降る。
近所の小さな川も連日の雨で水流が増している。
主婦にとっては野菜の価格高騰が悩ましいのではないかと思う。


さて、ここ数日、「岬めぐり」が頭の中を流れる瞬間が何回かあった。


急にそうなったのはなぜだろう。
テレビCMにでも採用されているのか、それとも私の気のせいか。
Apple Music を半信半疑で検索してみたら、「岬めぐり」があった。
聴きたい曲が登録されていると、儲かったみたいでうれしい。
毎月980円を支払っている甲斐があったというものである。
長らく聴いていなかったが、久しぶりに聴いてみるとやはり心地よい。
この曲をよく聴いた大学1年の頃を思い出す。


「岬めぐり」は別れた恋人が気に入っていた岬を、彼女を想いながらバスに乗って訪れる僕、という失恋ソングである。

「幸せそうな人々たちと 岬をまわる 一人で 僕は」
「岬めぐりのバスは走る 僕はどうして 生きていこう」
「悲しみ深く 胸に沈めたら この旅終えて 街に帰ろう」

このあたりの詩が好きだった。
哀愁を感じるというともっともらしいが、私のなかにある M 性格を刺激したのではないだろうか。
誰のなかにも M 性格は存在するだろう。
もちろん S 性格も同居し棲み分けている。
それが人間である。



岬めぐり(← クリック!)



2016年9月22日木曜日

豪栄道の覚醒  2016.9.22

北海道大学





昨夜から降り始めた雨は、今も音を立てて降っている。
september rain は太田裕美が歌っていた。
今週いっぱいは雨、曇りが続き、来週は晴れるとの予報だ。
家でおとなしくしているしかない。


昨日の大相撲も面白かった。
メインイベントは豪栄道 - 稀勢の里。
両者とも小細工をせず堂々と戦った。いい相撲だった。

立ち合い後、稀勢の里がガンガン突っ張って圧力をかける。
隙をみて豪栄道が稀勢の里の両脇に腕をねじこみ、もろ差しに成功。
そのまま押し込み稀勢の里を押し倒した。
リプレイを見たら、稀勢の里の右ひざ裏を左手で折っていた。
レスリングのタックルのようだった。


クンロク(9-6)大関ならぬハチナナ(8-7)大関と陰で揶揄されていた豪栄道が勝ち方を覚えてしまった。
綱取りに挑んでいた稀勢の里に引導を渡す結果になった。
怪我が回復し体調も良いのかもしれない。

すぐに引く癖(クセ)が出ていないのが良い。
癖だから残り4日、劣勢な場面を迎えた場合、出るかもしれない。
やっちゃダメだとわかっていても、無意識にやってしまうのが人間。
1回はやるだろうと思って観るつもりだ。


まだ2横綱との対戦が待っている。
心理的にも固くなるだろう。
簡単には優勝させてくれない。
だから相撲は面白い。


<11日目終了>
全勝 豪栄道
2敗  日馬富士、髙安、遠藤







2016年9月21日水曜日

日銀金融政策決定会合  2016.9.21

北海道大学




台風の襲来と共に気温が随分低くなった。
昨夜は短パンで寝るのをやめた。
9月も20日を過ぎたから当然かもしれない。
昼間もしばらくは着るものの選択に悩む日が続く。


昨日から日銀が金融政策決定会合を行っている。
この会議は2ヶ月に1回、奇数月に行われている。
各地の景気動向、物価動向を踏まえて金融政策を決める会合だ。
国内初のマイナス金利は1月の会合で決定された政策である。


ここ数回はいつも「国内景気は緩やかな回復基調にある」としながら「物価上昇目標2%にはまだ届かない」とし、現状の金融緩和政策を継続する決定を下してきた。
前回(7月)は投資信託を小規模に買い増しする決定を行うとともに、9月に金融政策を総点検することを約束した。
2013年4月から行ってきた現在の金融政策(異次元金融緩和、正しくは「マイナス金利付き量的質的金融緩和」)をレビューし、良し悪しを評価するというものである。


その結果は今日の午後、黒田総裁の記者会見で発表される。
いかなる決定がなされるのか、エコノミストたちが事前にさまざまな予想を行っている。
今の日銀は過去に数回、エコノミストの予想を超える”サプライズ”を起こしてきた。
そのことをマスコミは「黒田バズーカ」と称してきた。


日銀の決定は直接的には金融機関へ大きな影響を与える。
そして間接的に国民生活にも影響が及ぶ重要なイベントだ。
決定を下す総裁以下、理事の責任は重い。
外野からあれこれ言うのは無責任かつ簡単だが、決定に大きな責任が伴う当事者はつくづく大変な仕事だなと思う。
そのために高い報酬をもらっているのだが。





2016年9月20日火曜日

外国人から見た日本  2016.9.20

定山渓温泉





いつも通り5時過ぎにトイレで目が覚めた。


外では雨が降っていた。
昨晩から実によく雨が降る。
しゃわしゃわと音を立てて降る。
すっかり忘れていたが、群馬県にある首都圏の水がめは潤沢な水量を貯め込んだだろうと思う。
たまには話題として取り上げてほしいものだ。
無いときだけ騒ぐな、フォローしろよと言いたい。


昨晩から始まった Windows10の更新プログラムは大規模なものだった。
バージョン1607 と表示されていただろうか。
(1607という数字は記憶が怪しい。1503だったかもしれない。)
今朝、PCの電源を入れたら更新プログラムのインストールに30分ほどの時間を要した。
これほど待たせる更新はなかなかない。
あまりに待たせるから、しばらく目を通さなかった文藝春秋6月号を読んで待機していた。


文藝春秋6月号の特集は「強欲資本主義と決別せよ」である。
ホセ・ムヒカ氏へのインタビュー記事「日本人への警告」と、パナマ文書関連の記事が掲載されている。
パナマ文書に関しても、のど元過ぎれば・・・である。
さながら秋の海岸で、今や誰も見向きもしない。

ムヒカ氏を改めて読み返してみると、彼の日本観が興味深かったのでここに紹介する。


【バックグラウンド】

・ムヒカ氏はウルグアイ首都モンテビデオ郊外の農村で生まれた。
・そこには日本人移住者が花の栽培をする園芸農家を営んでいた。日本人の人数は50人程度。
・タカタさんという人が経営する園芸農家で働くウルグアイ人を通じて、ムヒカ氏は園芸技術を学んだ。
・子供のころから日本語を耳にする環境にいた。
・その後、読書を通じて日本の歴史を勉強した。
・鎖国していた江戸幕府を米国のペリーが開国させたことを知った。日本は西洋の影響を受け、一気に西洋化が進んだことも知った。


【ムヒカ氏の日本観】

・(明治維新に際して)幕府の将軍や藩主たちが、西洋諸国と戦っても意味がない、開国したほうがいいという決定をした。非常に賢い選択だった。これこそが政治家の決断だ。

・開国から半世紀の間に日本は近代化を成し遂げた。その変遷が大変興味深く、当時の政治家の意思決定は感心に値する。

・日本人は非常に勤勉でよく働く。

・(来日して、記者会見に集まる日本人記者たちを見て。道行く人、警官の態度、ドライバーの運転の仕方を見て)規律を大切にする国民である、と感じた。ごみを捨てる人もいない。

・日本社会は成熟しているし、社会で決めた規則はみんなが守る。



外国人の持つ日本観を聞かされて、己(おの)が姿を再認識する。
歴史を学ぶことの大切さも思う。
日本国民の長所を失わないようにしたいと改めて思う。





2016年9月19日月曜日

祝日(敬老の日)  2016.9.19

定山渓温泉




今日も朝から雨が降ったりやんだりの繰り返しだ。
連日どんよりとした空が続くと、そろそろスカッとした青空を見たいと思う。


写真は今月の初旬に訪れた定山渓温泉である。
撮影した日は雨で、写真の上半分は雲に隠れている。
定山渓温泉は付近に観てまわる所、つまり名所がほとんどない。
旅行中は晴れてほしいと思うのが普通だ。
しかし、ここは行くところがないのでのんびりと過ごすほかなく、旅先での雨も落ち着くものだなと感じた。
雨音を聞きながら温泉に浸かるのも趣(おもむき)がある。


今日は敬老の日。
かつては9月15日と決まっていたが今は第三月曜日が敬老の日になっている。
祝日を増やす目的で成人の日、敬老の日などが固定日ではなくなったがしっくりこない人は多いと思う。
可能ならば再度、制度変更してもらったほうがよい。


祝日であっても「虎ノ門ニュース」は通常通り放送してくれている。
これはありがたい。
この番組を見るようになって、今までにない新たな視点を得ることができている。
なかでも武田邦彦教授がお気に入りである。

地上波民放のワイドショーも通常通りだ。
食事をしながら見たら、盛んに豊洲市場移転問題をやっている。
この問題に関して専門性を持っているとは思えないコメンテイターが、けっこう偉そうにコメントしていた。
見ても得るものはないので見るのをやめた。


2016年9月18日日曜日

EIGHT DAYS A WEEK 2016.9.18

北海道大学





さきほどから雨が落ちてきた。
しばらく不順な天候が続く予報だ。



ビートルズの映画 EIGHT DAYS A WEEK - The Touring Years が公開されることになった。
初期の演奏ツアーをまとめたものとのこと。
昨日、ロンドンでイベントが行われた時のポールとリンゴのツーショットをテレビニュースで見た。



映画といえば「シン・ゴジラ」の評判が良いので観ておかなければ、と思っていた。
加えてビートルズも観ようと思う。
ちょうど Apple Music でビートルズナンバーをボサノバにアレンジしたアルバムを聴いていたところだ。



2016年9月17日土曜日

メインイベントは豪栄道 - 隠岐の海  2016.9.17

定山渓温泉




大相撲秋場所は今日、7日目を迎える。


今場所のヒーローは伏兵・隠岐の海。
6戦6勝、しかも2横綱3大関を破る大殊勲だ。
彼がまだ戦っていない唯一の大関が、今日対戦する豪栄道である。
豪栄道も6戦6勝。
これは盛り上がるのも当然だ。
前半にひとつ「山」を作った相撲協会を褒めたい。


初場所は琴奨菊が優勝して盛り上げた。
10年ぶりの日本出身力士優勝である。
しかし、綱取りに挑んだ春場所はあっけなくコケて撃沈。
「琴バウアー」ブームは今はどこ吹く風といった風情だ。

代わりに稀勢の里が奮起し、春 13勝、5月 13勝、夏 12勝と連続して好成績をあげた。
優勝すれば横綱、というハードルに今場所挑むも、すでに2敗。
可能性はほぼ消えた。
横綱になるには圧倒的な強さが必要だが、彼にはまだそれを感じない。
力量が一杯一杯だから勝ち続けることができない。
2敗の取組を見る限り、あの負けは実力力士の取りこぼしではない。


今場所は豪栄道が盛り上げてくれている。
彼は怪我に苦しんできた。今もそうかもしれない。
しかし、今場所はすぐに引いてしまう悪い癖を封印している。
勝ち進むと不思議なもので、歩く姿さえ大きく見える。
ようやく、一皮(ひとかわ)剥けるかもしれないと感じる。



隠岐の海はもともと均整の取れた体格をしている。
相撲界で大成する人は皆、デブ(あんこ型)ではなくバランス体形であり、彼はその資格を備えている。
バランス体形という観点では勢、遠藤、正代も同じことがいえる。
今場所の隠岐の海は技術が花開いてきたことと、勝負に対する欲が満ちてきた結果ではないだろうか。
昨日は琴奨菊を右、そして左と投げて土俵に転がしている。
強い。



ということで、今日のメインイベントは豪栄道 - 隠岐の海。
今から楽しみである。
それはそれとして、日馬富士(1敗)も依然、有力な優勝候補であることを忘れてはいけない。
彼が1敗を堅持して12日目を迎えることがあれば、私は最も可能性が高いと思っている。







2016年9月16日金曜日

リーマンショックから8年  2016.9.16

北海道大学





首都圏はかなり涼しくなった。


今日の最高気温は24℃というからとても過ごしやすい。
エアコンも不要だ。
向こう一週間は曇りまたは雨が続く予報とのことで、まるで梅雨のようだ。
6月よりも9月の降水量が上回っているというデータを最近見た。
9月に雨の歌が多いのも納得できる。


さて、8年前の今日、リーマンブラザースが倒産し金融危機が勃発した。
日本ではリーマンショックというが、欧米では financial crisis と呼んでいるそうだ。
何が起こっていたのかを復習すると以下のようになる。


①2000年代の米国では住宅価格が継続的に上がっていた。

②買ったときの価格より高く売れる現象も数多く見られた。

③したがって、買う人は多かった。安く買って高く売り、さらに良い住宅へ住み替えることのできる人すらいた。

④住宅を買う人は通常、銀行のローンを組む。信用度が今一つの層(サブ・プライム層)へも銀行は融資した。

⑤住宅価格が継続的に上がる時期は2007年頃に終わった。つまり住宅バブルがはじけた。

⑥サブ・プライム層のなかで銀行へ返済できない人が数多く発生した。

⑦その頃までに、サブ・プライム層へ融資した債権を混ぜた金融商品が世界中に売られていた。



理屈としてはこのようなものだろうと理解している。
きわめて人間臭い話である。


不景気は困るが好況にも危険が潜んでいる。
これは事実だ。
リスクを恐れるばかりでは金儲けはできない。
これも事実だ。
人生は選択の連続である。





2016年9月15日木曜日

はしだのりひことクライマックス  2016.9.15

北海道大学




古い石造りの建物、豊かな緑、そして青空・・・。


私好みのシーンが北大にはあふれている。
もう少し秋が進んだキャンパスもぜひ眺めてみたい。
紅葉も見られれば言うことはない。


昨夕、電車の窓から大きな丸い月が見えた。
ほんの一瞬だったけれど、それはとても美しかった。
昔の人が月を見て物語を作った理由がよくわかった。
地球、月、太陽の組み合わせは宇宙の偶然なのだろうが、なんと素晴らしい神の創作だろうか。
俗っぽい私も、たまにはそんなことを考えることがある。


先日の投稿「広島優勝に思う  2016.9.12」(← クリック!)に、どなたかがとても面白いコメントを付けてくれた。


僕もクライマックスシリーズは要らないと思う。
はしだのりひことクライマックスは僕らのシーンには不可欠ですな。
www.youtube.com/watch?v=m_CFnreaOes



うまいシャレである。こうしたダジャレが私は大好きだ。
CSシリーズは不要だけど、はしだのりひことクライマックスはOKとのこと。
まったく同感である。



はしだのりひことクライマックスは、今でも素晴らしいと思っている。
かなり昔に当サイトで書いた原稿がある。
ご覧ください。


花嫁 2007.4.29(← クリック!)








2016年9月14日水曜日

リラクゼーションの秘訣  2016.9.14 

エルム会館(北海道大学)





今朝の「とと姉ちゃん」は新聞社が仲介して、手帳社と電機メーカー各社が商品テストをめぐって対峙するシーンが流された。


手帳社のテストがユーザー利用場面を考慮したことであることが次々と披露され、テスト結果に文句をつけていたメーカー側も黙らざるを得ない場面だ。
視聴者はこの勧善懲悪パターンにスカッとしたであろう。
私もその一人だ。
勧善懲悪に人々は喜ぶ。


写真は北大正門に近い、エルム会館で休憩がてら昼食をとったときのものである。
外のテラス席にはパソコン画面を眺めている若い研究者らしき人も映っている。
ここは軽食喫茶ができ、北大関連の土産物も販売している。
暑いなか、広大なキャンパスをさんざん歩いた後だったので、適度にエアコンが効いた室内席は快適だった。
大いにリラックスすることができた。



リラクゼーションは「日月火水木金土」で説明できる。
これは若い頃、ひらめいたことである。


日・・・適度な日光を浴びる。
月・・・月を愛でる。
火・・・火を起こす。たき火、バーベキューなど。
水・・・水の流れる音を聞く。清流の音。潮騒の音。噴水の音。
木・・・木々に囲まれた時間を過ごす。森林浴。
金・・・(探索中)
土・・・土と親しむ。土いじり。


「金」だけはもうひとつうまく説明がつかない。
お金(money)ではなく、鉱物としての金とリラクゼーションがしっくり来ないのである。
お金だとして、予期せぬ収入は誰しもうれしく、心が潤されるといえばいえる。
お金は生きていくために必須であり、人間にとって獣たちの獲物にあたるものである。
これが与えられると本能的に落ち着くのだ。


総じていえば、「日月・・・土」は自然に親しむことが精神衛生に良い、と結論付けられると思う。
最近ストレスが溜まっているなと感じたら、「日月火水木金土」のどれかを実践してみてください。










2016年9月13日火曜日

暮しの手帳(とと姉ちゃん) 2016.9.13

北海道大学




北大キャンパスは美しく広大だ。


この恵まれた環境で勉学に励み、交友をあたため、恋愛に青春の時間を捧げることのできる学生は幸せである。
この環境が彼らの人間形成に豊かな影響を与えるであろうことは疑いがない。


さて、とと姉ちゃんについて。

この朝ドラを私はようやく最近になって少し見るようになった。
視聴率が高いことは知っていた。
先日まで札幌に滞在したが、義母が毎朝楽しみに見ているのにつられたのだ。
連ドラは見だすと続けて見たくなるものである。


このドラマの雑誌「あなたの手帳」のモデルとなった「暮しの手帳」は、亡き母が若い頃、近所の本屋さんから配達してもらって購読していた。
私は幼少だったから紙面を読んだことはない。
ぼんやりと表紙の記憶はある。
編集長の花森安治氏という名前も知っている。


ドラマでは手帳社が行う商品テストをめぐって、新聞社や家電メーカーがクレームをつけてもめている。
商品テスト結果が商品の売れ行きに直結するから、メーカーも懸命である。
メーカーはテストのやり方が公正ではないのではないか、といちゃもんを付けている。
そうした言われなき非難の声に対し、手帳社が決然と受けて立つストーリーがここ数日流されていて、なかなか面白い。
誹謗中傷、名誉回復という話は人間臭くてわかりやすい。



かつて、石油ストーブはバケツ一杯の水で消える、と社が主張したときのことを覚えている。
当時、石油ストーブから出火した場合、水をかけてはいけないということが常識であった。
かえって火元が拡大するからという理屈だった。
そんな常識を疑い、テストで実証して覆(くつがえ)したのだ。
そこそこ話題になった。




「暮しの手帳」は日本の消費者運動の草分けだったと思う。
今も母が生きていたなら、この雑誌について語り合ってみたかった。





2016年9月12日月曜日

広島優勝に思う  2016.9.12

JR北海道の駅内公告





パリーグの優勝争いは最後までデッドヒートだ。


セリーグのようにとんでもない大差で広島が勝ち上がる展開とは大違いだ。
シーズンが大いに盛り上がるのだから興行的には大成功だろう。
序盤でソフトバンクがぶっちぎり、100勝以上で優勝するのではないかと福岡県民が期待していた時期もあった。
日ハムの追い上げは見事である。
大谷、中田など粒がそろっているから、力がかみ合えばやはり強い。
ソフトバンクに少し油断と慢心はなかっただろうか。


しかし、ソフトバンク、日本ハムどちらが勝っても、そのあとCSシリーズがあるから優勝って何だろうと思わざるを得ない。
下剋上の実績があるロッテも虎視眈々と日本シリーズ出場を狙っているという。
仮にロッテが上位2チームを退けて日本シリーズに出るようなことがあるとして、パリーグファンは納得するのだろうか。



日本シリーズには広島とパリーグ覇者が出てほしい。
間違ってもDeNA、ロッテの戦いはごめんだ。
そんな日本シリーズを誰が望むだろうか。
いや、このへんてこなCS制度を見直させるのならそれもいいかもしれない。
いわばショック療法である。


もう懲りた、3位同士の頂上戦なんてとんでもない、ふざけるな、何考えているんだ、金返せ、などなどマスコミが騒げば、NPB(日本野球機構)も制度改正に動くだろう。
ということで、今年の日本シリーズはDeNAとロッテで決まりだ。





2016年9月11日日曜日

iPhone7が日本社会を変える  2016.9.11

北海道大学





雨がしとしと日曜日。



タイガースの「モナリザの微笑」である。
2~3年前、ジュリーはコンサートで観客の一人をなじった。
トークをしないで歌ってほしい、という女性ファンの意思表示に対し、「帰れ!」くらいのニュアンスで激しい言葉を発したという。
ジュリーファンたちは今でも変わらぬファンなのであろうか。



昨夜の吉田拓郎をご覧になっただろうか。

30分遅れとなり、私は眠たくてしかたがなかったが楽しく観た。
桑子アナは彼自身の指名だったことがわかった。
年配者に好かれる魅力を彼女は持っている。

彼のリハーサル姿からは、ところどころ老齢を感じさせるしぐさも見て取れた。
歌う時に少し猫背になるからだろうか。
猫背は老けて見えるから注意したいと思った。
その一方で、変わらぬ若さも垣間見えた。
とはいえ、彼の昔を知らない人から見れば、まごうことなき老人、おじいちゃんである。



9.11の惨劇から15年の月日が経過した。
今日はアメリカが祈る日である。
当時、私は千葉の販売子会社に勤務していた。
横浜の自宅から毎日、片道2時間かけて千葉市まで通勤していた。
片道2時間、往復で4時間は長い。

9.11の翌日が会社の新製品発表会だったことを覚えている。
ライバル会社の優れた製品にお客様を奪われていたが、ようやく対抗できる製品が出てくるというタイミングだった。



さて、日本では iPhone7の評判がけっこう良い。
下記の映像をご覧ください。
日本の各都市で見られる光景になると思います。
「ピコン」という音をちょくちょく耳にすることでしょう。
こうして世の中は変わっていくのだと思います。



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2016年9月10日土曜日

今夜は SONGSで決まり!(NHK総合 23:00)   2016.9.10

北海道大学





北大を正門から入り歩き始めると、すぐにこの広場が視界に入ってくる。
広大なキャンパスを象徴する、美しくも広い広場だ。
私が訪れた日にも数多くの親子連れ、気ままな中年男性(単身)が草の上で穏やかな時間を過ごしていた。


さて、今夜の SONGS(NHK総合)に吉田拓郎が出演する。
この秋に行う首都圏でのライブに備えたリハーサル風景を観ることができる。
これは見逃すことはできない。


今年4月で70歳を迎えた吉田拓郎。
年齢を知ると少しぎょっとするが、さすがに人に見られる仕事なのでとても年齢通りには見えない。
きっと創作意欲や着るもので人は若々しく年をとれるのだろう。
還暦を過ぎた私たちも彼にあやかりたいものだ。


何はともあれ、今夜はSONGSに注目しましょう。
ブラタモリの雨女だった桑子アナも出ます。


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