札幌市厚別区
今日は、ウラジオストクで安倍首相とプーチン大統領の首脳会談が行われる。
ロシア政府主催の東方経済フォーラムに安倍首相が招かれたのだ。
12月にはプーチン大統領の日本訪問も決まった。
今回と12月の会談で日露平和条約締結に向けて大きく前進することを期待している。
1945年8月15日に第二次世界大戦が終わった。
ところがソ連は戦争が終わっているにもかかわらず、千島と樺太に侵攻して日本の領土を実効支配した。
そして、57万人もの日本人がシベリアやモンゴルで奴隷労働させられた。
それをシベリア抑留と呼ぶが、実態は奴隷労働だった。
多くの日本人が命を落としている。(政府公表では5万5千人)
そうした悲惨な過去を直視しながらも、日露両国の未来を志向するために平和条約の締結が不可欠である。
平和条約には北方領土の帰属問題も当然含まれる。
私が今回の首脳会談に期待するのは理由がある。
まず、安倍政権、プーチン政権とも支持率が高く安定政権であること。
領土交渉はナショナリズムを刺激するので、政権が安定していないとできるものではない。
今の両国にはその条件がそろっている。
さらに、米国が新たな大統領へと政権移行期にあることは日露両国にとってチャンスだ。
口を挟んでくる大国が他のことで手をとられている。
そして、今のロシアは日本の経済協力を本当に必要としている。
とくに今は日本の経済協力が米国、EUと反目するロシアにとってとても貴重なのだ。
日ロ関係改善をライフワークとしている政治家といえば、真っ先に鈴木宗男氏の名前があがる。
氏は最近、主催する勉強会で語った。
「北方領土のインフラ整備はニーズが高い。あそこはまだ、1cmたりとも舗装された道路がない。4島のインフラ整備にかかるコストは20兆円くらいだろう。」
今年は期待しても良いかもしれない。
もしも北方領土が返還されることになったら、オリンピックの比ではなく日本国中が沸き立つことだろう。
そうなることを私は祈っている。
実現するかもしれない。
きっと実現する。