JR北海道
予報では明日ようやく青空を拝めるようだ。
9月の梅雨が長い。
どこかの駅前にあるソーラー時計が、日照不足でエネルギーを充当できず止まってしまったとニュースで放映していた。
そんな話は聞いたことがないから、ここ数日の天気はかなり珍しいことなのだろう。
私も毎晩のウォーキングができずにいる。
そんなことは大したことではないのだが、よく言う「調子が狂っちゃう」一歩手前くらいの影響が天気にはある。
家内も大きなものの洗濯ができなくて困る、とこぼしている。
さて、日本の戦後における経済成長がもたらした豊かな時代について書いてみる。
私たちの父親、母親の頑張りのおかげで今の豊かな日本がある。
昔は家に風呂などなかった。
トイレもポッチャン方式だった。
ときどきスリッパを落とした。
月に一回くらい、汲み取り屋と呼ぶ糞尿処理業者がホースの先に付いている軟式ボールをはずして溜まった糞尿をタンク車に吸い取っていってくれた。
彼らが仕事をした後は、家の周辺にぷんぷん臭いが残ったものだ。
トイレで使う紙も新聞紙に毛が生えた程度の粗悪なものだった。
電話はダイヤルをまわす方式で、今考えるととてもレトロだった。
白黒テレビに映るお相撲さんを見て、私の兄は幼い頃、テレビのなかに小人の力士がいると本気で思っていた。
夜は蚊帳をつって寝た。
蚊取り線香もたいた。
石油ストーブは大して暖かくならなかったし、消すと臭いがきつかった。
家の時計はゼンマイ式だった。
ゼンマイ巻きをさぼると時計が止まって正しい時刻を表示しなかった。
初期の洗濯機はローラーが付いていて、洗った衣類はそこを通して水気を切った。
アナログのテープレコーダーで自分の声を聞いて「えっ? 俺の声って変だ」と思った時代もあった。
今は本当に豊かになった。
テレビは大きな液晶画面、録画機はハードディスク保存型、電子レンジでチンも当たり前、ウチにはないが食器洗い機だって欲しければ売っている。
スマホ、パソコン、タブレット・・・。
ウチのクルマは故障しないので、同じクルマを15年も乗っている。
こんな便利な生活がそれほど大きなコストをかけずに成り立っている。
今の日本は平和で安全、衛生的である。
街からたばこの吸い殻も激減した。
人類史上、最高の状態が訪れていると言っても間違いではないだろう。
科学技術、医療の進歩は目覚ましい。
父親、母親の世代がもたらしてくれた幸福に私たちは感謝の心を忘れてはならないと思う。
その前に、先の戦争で犠牲になった戦没者の方々のことを忘れることがあってはならない。
次の世代に今の豊かな生活を引き継いでいかなければならない。
真面目にそう思っている。