2017年4月2日日曜日

政治は経済に依存する  2017.4.2

工事中(渋谷)



オリンピックに向けた準備だけではなく、都市そのもののリフォームが首都圏各地で行われている印象がある。
ここ渋谷はごちゃごちゃして動きづらい弱点を克服しようと、街をあげて工事を行っている。


20年前、ロンドンに行った時、あちらこちらで工事用クレーンがそびえていた。
後で聞くと当時のロンドンは空前の好景気だったそうだ。
だから、工事用クレーンを見るとその地域は経済が上向いているのだなと思うクセがついた。


GDPの6割は家計消費が占める。
家計消費も小さいものから大きいものまでいろいろある。
データを左右するのは、突き詰めると住宅とクルマの売れ行き次第なのだ。
一般家庭にとって大きい消費はこの二つだ。
この二つさえ売れていれば景気が良いことになる。


昨年度は首都圏と地方中核都市でマンションが売れた。
クルマも年明けから好調だ。
私ですら15年ぶりにマイカーを買い替えた。
公共工事も復興需要、オリンピック特需を中心に人手不足が続いている。
今の日本が好景気であることは疑いがない。
2月の失業率が30数年ぶりに2%台に乗った、と総務省統計局も発表している。


経済が好調であれば政権は安泰である。
ビル・クリントン大統領時代も米国経済は順調だったので、大統領のスキャンダルが露呈しても米国民は鷹揚だった。
韓国の朴政権が崩壊した理由も、韓国経済が落ちているタイミングだったから国民の不満がそこに向かったといえる。
政治は経済次第。
経済が好調だから森友問題ごときで政権は揺らがない。