渋谷(4月16日)
今日の首都圏はおおむね晴れる。
ただし、午後に急な雨が降る地域もあるとの予報だ。
私は午後に外出するので、折り畳み傘を鞄に入れていくつもりだ。
当たり前のように使っているが折り畳み傘は実に便利だ。
イオン、セブン&アイがプライベートブランド(PB)商品を数多く値下げする、との報道が先日あった。
これはデフレ脱却をめざす日銀の金融政策に掉(さお)さす動きに見える。
日銀は軽度なインフレが企業業績を押し上げ、儲かった企業が従業員の賃金を上げて消費が拡大することをもくろむ。
だから、4年以上も金融緩和を続けている。
イオン、セブン&アイなら日銀の政策を当然知っているし、なるべくなら協力したいと考えていると思う。
それでもPB商品を値下げするのは企業競争が激しいからだ。
今の日本で小さなインフレを起こし、企業業績向上→賃金上昇→消費向上の好循環を起こすことがいかに難しいことかの証明である。
日本は健全なる企業競争が絶え間なく行われる、先進的な市場なのだ。
企業が値下げするのは業績確保が目的である。
値下げして販売数量が増加し、結果的に売上・利益アップができれば企業業績向上は達成できる。
そして賃上げに結びつけばよいのだ。
プロセスは異なるが、めざすゴールは日銀と同じだ。
私たち消費者にとって物価が安定していることは僥倖である。
物価安定があってこそ、先の見通しを立てられる。
高校時代に経験したオイルショック、狂乱物価はごめんだと思っている。
だから、企業の賃上げに結びつく値下げは大歓迎である。
困るのは、北海道の台風被害で生産ができなくなったポテトチップのような例だ。
品薄による供給ストップ、または品質向上を伴わない値上げがいちばん困る。