Bing Wallpaperより
台風7号は北の海に去り、カンカン照りが戻った。
どこへも外出せず、甲子園の高校野球、早稲田実業(西東京) vs 大社(島根)をテレビ観戦した。
1-1 で迎えた7回表、早実の打者が打ったセンター前ヒットを大社の中堅手が後逸した。
中堅手は懸命に後逸した球を追いかけ、球は内野手の中継を経て本塁で待つ捕手まで戻ったが、打者の足の方が速かった。
とてもとても重い1点が早実に追加された。
私は思った。
このまま大社が負けでもしたら、失策した中堅手は癒されることのないトラウマを抱えてこの先の長い人生を送らなければならなくなる。
そんな結末になりそうで暗い気持ちになった。
幸いと言ったら早実には酷だが、その後に大社も1点を加点し2-2の同点に。
これで中堅手は救われた形になり私は胸をなでおろした。
そして試合も延長11回、タイブレークの末、野球の神は大社に微笑んだ。
外野手は後ろにバックアッパーがいないからその責任は重い。
致命的なエラーも人間のやることだから起こり得る。
考えてみれば怖ろしい役割である。