日比谷公園(東京都千代田区) 8月28日
阿部 皓一先生(薬学博士)の勉強会に出席した。
テーマは「フレイルはタンパク質・ビタミンで予防できる」。
阿部先生は分子栄養学の研究者である。
加齢は避けることができないが老化は治療できる病気である、というのが最近の学説だそうだ。
フレイルには①フィジカルフレイル、②メンタルフレイル、③ソーシャルフレイルの3面があり、認知症はソーシャルフレイルが大いに関係していると先生はみている。
ソーシャルフレイルとは社会参加の減少・欠如によるもの。
また、フレイルは低栄養傾向(BMI≦20kg/m2)と関連しており、低栄養傾向では要介護や総死亡リスクが高くなる。
タンパク質、ビタミン、抗酸化栄養素(ビタミンA・B・E、ポリフェノール、カロテノイドなど)を充分に摂取することが大切である。
合わせて口腔内ケアと乳酸菌摂取も重要になるとのこと。
身体を動かすこともとても大事で、家事全般、ウォーキング、ストレッチがお薦め。
社会参加においては、かつてこのページで紹介した「きょういく(今日、行くところがある)、きょうよう(今日、用がある)」、趣味、ボランティアなど。
今回は詳しくお聞きできなかったが、先生はガットフレイル(胃腸の働きの虚弱化)の影響力をかなり重視していた。
ここは次回、詳しく勉強してきたい。