Bing Wallpaperより
アラン・ドロンの訃報が入ったり、セブン&i がカナダ企業から買収提案を受けたり、と世の中はいろいろ予期せぬことが起きる。
もちろんセブン&i は提案を受けないだろう。
吉村昭の「破獄」を読んだ。
刑務所から脱獄することに長けた佐久間無期懲役受刑者が登場する小説だ。
実話をヒントに創作した話とのこと。
刑務所では受刑者に作業時間が課せられる。
受刑者たちは作業することを好むという。
獄房のなかでじっとしているよりは、身体を使って成果物を作るほうが気が紛れる。
先日、会社の要請で半強制的に有給休暇をとった。
ありがたいことなのだが、その日は一日じゅう退屈に感じた。
自分は休むよりも働いていたほうが充実感がある。
受刑者が決まった時間に作業することを好む理由がよくわかった。
やることがあるとその間、無心になれる。
時間がたつのが早いし、終えた後には達成感が残る。
人間の本質は決まった何かを日々やることで満たされる。
「破獄」と有給休暇でそう確信した。