2024年8月8日木曜日

資生堂  2024.8.8

Bing Wallpaperより





資生堂の連結決算(1-6月)は純利益が前年同期比マイナス99.9%、金額にして1,500万円という苦境であることがわかった。
かつての名門がここまで落ちてしまったことに驚きを覚える。
純利益1,500万円も赤字決算を避けるべく苦心して作った数字に違いあるまい。


化粧品の中国向けや免税品向けで大きく落ち込み、2020年度から進めているリストラ(構造改革と呼ぶ)でも200億円を費やしている。
日本国内需要は堅調(79億円の営業黒字)とのことだが、販売減を補えなかった。
今後は中国向け、免税品向けの販売から欧米向けへウェイトを移すという。


名門老舗企業が苦境に陥ることは珍しくない。
時代の変化、消費者の嗜好変化に逆行したりズレたりするとどこの企業でも起こり得る。
あのオムロンも中国不況のあおりを食らって4-6月期に96億円の最終赤字を出した。


オムロンの場合は中国依存が高すぎたようだ。
特定の地域、顧客に依存し過ぎるリスクだ。
株式の分散投資とよくいわれるが、事業も一本足は危うい。


資生堂の場合も中国依存が影響したと言えそうだ。
ブランド価値も毀損しているとしたら問題は深刻だ。
先行きがとても気になる。