ユニクロ横浜江田店 撮影:8月5日
今や国民服となったユニクロ。 グローバルにも展開して成功を収め、わが国を代表する堂々たるアパレル企業である。 売上規模の世界 No.1も見えてきた。
フリースで飛躍のきっかけを作り、そのフリースが飽きられて伸び悩んだこともあった。 野菜販売にも進出し、困難とみるやさっさと撤退したこともあった。 従業員の入れ替わりが早い「ブラック企業」のレッテルを貼られた時期も、そう遠くない過去にあった。 「名ばかり店長」という言葉も流行った。
やがてヒートテック、エアリズムという他にはない機能を付加し、大量生産・大量販売だけでない競争力を備えた。 レジもいち早くセルフレジを導入し、コストダウンを図っている。 こうした絶え間ない innovation (イノベーション:技術革新)で、従来の姿から一段も二段もステップアップしている。
ユニクロ製品の値段は高くない。 優れた製品を値ごろで提供できるから強い。 安売りは体力勝負の消耗戦。 長くは続かないし、結局は顧客のメリットにならない。 innovation で差別化した製品を、消費者が支払ってもよいと思える価格でリリースしていくことがユニクロの勝ち筋だ。
その意味では ワークマンも同じ歩みをしている。 機能性の高い製品を圧倒的な低価格で提供しているから売れる。 最近のワークマン製品はファッショナブルだ。 デザインや色使いはもっと磨く余地はある。 それでも「これなら売れるや」と思わせるものがある。
ユニクロ製品は若者向きだ。 高齢者向きの商品開発もしてくれればいいのにな、といつも思っている。
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