2020年8月16日日曜日

innovation      2020.8.16

ユニクロ横浜江田店    撮影:8月5日




今や国民服となったユニクロ。
グローバルにも展開して成功を収め、わが国を代表する堂々たるアパレル企業である。
売上規模の世界 No.1も見えてきた。


フリースで飛躍のきっかけを作り、そのフリースが飽きられて伸び悩んだこともあった。
野菜販売にも進出し、困難とみるやさっさと撤退したこともあった。
従業員の入れ替わりが早い「ブラック企業」のレッテルを貼られた時期も、そう遠くない過去にあった。
「名ばかり店長」という言葉も流行った。


やがてヒートテック、エアリズムという他にはない機能を付加し、大量生産・大量販売だけでない競争力を備えた。
レジもいち早くセルフレジを導入し、コストダウンを図っている。
こうした絶え間ない innovation (イノベーション:技術革新)で、従来の姿から一段も二段もステップアップしている。


ユニクロ製品の値段は高くない。
優れた製品を値ごろで提供できるから強い。
安売りは体力勝負の消耗戦。
長くは続かないし、結局は顧客のメリットにならない。
innovation で差別化した製品を、消費者が支払ってもよいと思える価格でリリースしていくことがユニクロの勝ち筋だ。


その意味では ワークマンも同じ歩みをしている。
機能性の高い製品を圧倒的な低価格で提供しているから売れる。
最近のワークマン製品はファッショナブルだ。
デザインや色使いはもっと磨く余地はある。
それでも「これなら売れるや」と思わせるものがある。


ユニクロ製品は若者向きだ。
高齢者向きの商品開発もしてくれればいいのにな、といつも思っている。