2016年7月10日日曜日

学問リベンジ  2016.7.10

自由が丘





受験勉強に励み合格して、入学した大学で受けた授業の質の低さに絶望感を持った。
18の春から夏の頃である。
専攻は経済学であった。



多くの授業は担当教員の書いた本を教科書として使う。
多くの本は内容うんぬんよりも日本語そのものがおかしい。
何度読み返しても理解不能なのだ。
本来、難解なことを素人にもわかりやすく伝えるのがプロの役割であろう。
今でも大学の経済学は同じことをやっているのだろうか。
そうではないことを願いたいものだ。




受験勉強中は得点獲得の勉強ではなく、人生に役に立つ学問をじっくり勉強したいと願いながら受験勉強を頑張った。
終わってみたら、毎年変わらぬルーチン授業を行う大学の現実に強い絶望感を味わった。
そのうち現実に妥協し、ほどほどの成績で卒業し企業に入って社会人として働き始めた。



企業従業員としての務めを30数年行った。
定年退職した今、再び納得できる勉強をしてみたいという純な意欲が自分のなかに湧いていることを感じている。
だから、一度は絶望した経済学の門をもういちど叩いた。
今のところ、かつてよりは理解できている。
私が進歩したのか、日本の経済学がまともになったのか。
おそらく両方なのだろうと思っている。