2016年7月11日月曜日

三ツ矢サイダー  2016.7.11

武蔵小杉





夏の陽光のせいで街がきらきら明るい。
きっと梅雨はもう明けている。
気象庁は慎重だから宣言をしていないが、そのうち「梅雨は明けていました」と後付けで発表するだろう。



昨夜はテレビの参院選開票速報をずっと観ていた。
どこの局も特集番組を組むが、私はテレビ東京と決めていた。
このところずっとテレビ東京のファンである。

番組は池上彰氏が各党の党首にズバズバ訊くという触れ込みだった。
ところが、池上氏は明らかに突っ込みが甘かった。
各党の重鎮にあまりしつこく食い下がると今後の仕事に差し支えると思ったのか、かなり手加減をしていたように感じた。
視聴者が番組へ送るツイッターでは「池上さん、鋭い!」とか褒めるつぶやきが来ていたが、その見方は甘いと思う。



番組の途中、CMが入る。
そのなかに三ツ矢サイダー(アサヒ飲料)のCMもあった。
私は三ツ矢サイダーと聞くと、亡き母を必ず思い出す。

母が若い頃、実家でたまに飲む三ツ矢サイダーは贅沢品だった。
三ツ矢サイダーを毎日飲めるようになりたい、と少女時代にいつも思っていたそうだ。
母が家庭を持ってその夢は実現した。
戦後の高度経済成長のおかげである。
あの時代は各家庭にテレビ、洗濯機、冷蔵庫が入り、目に見えて生活が豊かになっていった。



こんな経済成長はもう期待できない。
クルマ、エアコン、ウォシュレット、パソコン、スマホなどなど生活を便利にする家庭インフラは揃っている。
今後はゆっくりとしたサイクルの買替需要しかない。
人口は減っていく。
日本経済のGDPはすこしづつ細っていくと考えるのが自然だ。



これからは経済成長ではなく、ひとりひとりの幸せを丁寧に追及していくステージだ。
政治家にはそこを期待したい。